菅・前原・野田グループ、勢力争い活発

民主主流3派動く 会合定例化・若手囲い込み

民主党内で菅政権の「主流派」を構成する各グループが活発に動き始めた。代表選に敗れ、検察審査会の起訴議決も受けて影響力に陰りの見える小沢一郎元代表に近い勢力を尻目に、「ポスト菅」もにらんで新人・若手の囲い込みや「色分け」を進める。新グループ結成の動きもあり、党内のグループ勢力図が変わる兆しを見せている。

菅直人首相を支持する議員グループは11月2日、9月の代表選後初めて全体会合を開く。その後は毎週1回のペースで定例化する予定だ。22日夜、首相官邸近くのそば屋に集まった座長の江田五月前参院議長と藤田一枝事務局長は首相に「またやりますので」と告げ、首相もうなずいた。

首相再選後、「いわゆる『総裁派閥』だから逆に目立つのを手控えていた」(グループ幹部)という。再開は他グループの活発な動きに触発された面が否めない。

幹部がずらり

21日昼、前原誠司外相を支持する議員グループ「凌雲会」は参院議員会館会議室に約40人を集め、定例会合を開いた。ひな壇に前原氏、仙谷由人官房長官、枝野幸男幹事長代理ら政権を動かす幹部が居並ぶ。仙谷氏は「官邸はカゴの中の鳥だ。若い人と会うと元気が出る。夜10時以降なら空いているので飲みに誘ってほしい」と呼びかけた。

凌雲会は14日に木曜昼の会合定例化を決めたばかり。もともと緩やかな議員グループで、野田佳彦財務相の「花斉会」などと掛け持ちする議員もいるが、最近は「純化路線」を志向。若手議員は「2年後の党代表選に向けて結束を強めようとしている」と受け止める。

木曜昼の同じ時間帯に定例会合をぶつけられた花斉会は危機感を強めながらも、積極的に新人らの囲い込みを図る。今月、新人1人が加わった。

民主党にはグループに所属しない衆参の当選1回議員がまだ50人程度いるとみられる。刑事被告人となる小沢氏の影響力低下をにらみ「ポスト菅は『脱小沢』勢力の中での競争」(凌雲会所属議員)との思惑ものぞく。

新グループも

樽床伸二衆院国家基本政策委員長は4日に約20人を集めてグループ「青山(せいざん)会」を発足させた。21日昼の定期会合には松本剛明、伴野豊両外務副大臣らも顔を出した。樽床氏をはじめ9月の代表選で小沢氏を支持した議員が多い。代表世話人には小沢氏側近の三井辨雄国土交通副大臣が就き「小沢系勢力の受け皿」との見方もある。馬淵澄夫国交相もグループ化を視野に入れた会合を重ねている。

代表選で対応がまとまらなかった鳩山由紀夫前首相のグループ、旧社会党、旧民社党の両グループは体制立て直しを模索。最大勢力の小沢グループでは、一部で一新会、一新会倶楽部など内部4勢力の統合案や、鳩山グループとの連携構想が浮上している。

アプリで開く
日経電子版に登録すると、
有料会員限定記事が毎月一定数無料で読めます。