民主主義の終焉(しゅうえん)が間近に迫っていると、最近盛んにいわれる。中国の隆盛、トルコやブラジルといった民主主義国での強権的指導者と予備軍の出現、様々な形で表面化する偏狭なポピュリズム(大衆迎合主義)は民主主義の衰退を示しているように思われる。しかし、民主主義の将来への恐れの大半は、トランプ米大統領と米国への国際社会の態度硬化にあらわれているだろう。
Ian Bremmer 世界の政治リスク分析に定評。著書に「スーパーパワー――Gゼロ時代のアメリカの選択」など。49歳。ツイッター@ianbremmerとはいえ、各国ごとの態度を詳しく調べると驚