弥生時代の歴史 藤尾慎一郎著

通説覆した「新年代観」を展開

国立歴史民俗博物館の研究チームによる爆弾発表(12年前の2003年5月)は、日本考古学界に大きな揺さぶりをかけた。それまで日本列島における水田稲作の始まりは紀元前5世紀と考えられていた常識を根底から覆し、それが500年もさかのぼるというのだ。根拠は、本書でもていねいに解説されているAMS法という最新の自然科学的年代測定の成果である。

(講談社現代新書・800円 ※書籍の価格は税抜きで表記しています)

この新しい年代値は、ひとり日本にとどまらず、中国大陸の歴史に連

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