中国から鑑真像お迎え 京都・壬生寺

中国・唐の高僧で日本に仏教の戒律を伝えた鑑真和上(688~763年)の像が16日、壬生寺(京都市中京区)の本堂に安置され、法要が営まれた。

国宝として知られる唐招提寺(奈良市)の鑑真和上坐像をモデルに、日本中国文化交流協会(東京・千代田)が創立60周年を記念して中国・福建省の工房で2体制作。1体を中国・揚州の文峰寺、1体を提携寺院の壬生寺に納めた。

法要に先立ち、律宗総本山の唐招提寺にある鑑真像(2013年完成の複製)と「対面」を果たした。新像は壬生寺で来年のゴールデンウイークに公開する予定だ。唐招提寺の国宝像は年1回のみ公開される。

鑑真は日本から再三の招きを受け、熱意にほだされ渡航を決意。弟子たちの制止をはねつけ、度重なる失敗にもめげず、754年の6回目の渡航で日本に到着。奈良・東大寺で聖武上皇らに菩薩戒(ぼさつかい)を授けるなど仏教の礎を築き、後に唐招提寺を開いた。

松浦俊海・壬生寺貫主は「鑑真和上は信念を曲げず日中友好に身をささげたグローバルな先駆者。律宗寺院の壬生寺でも和上の精神に触れてもらいたい」と話している。

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