鑑真の半生描く絵巻デジタル化 唐招提寺と凸版印刷が制作

奈良市の唐招提寺と凸版印刷(東京)は21日までに、開祖・鑑真和上の半生を描いた重要文化財「東征伝絵巻」を特殊なスキャナーを使ってデジタル化したと発表した。画像をプロジェクターでスクリーンに投影し、報道陣に公開した。

デジタル絵巻は「東征伝絵巻 鑑真和上 辛苦の旅路と信念を描く」と題し、約30分。同寺の新宝蔵で11月3日まで、普段は非公開の本物の絵巻とともに特別公開される。

絵巻は全5巻で、幅約38センチ、延べ83メートル。鎌倉時代に制作され、5度の失敗を乗り越えて日本に渡航し、仏教の戒律を伝えた鑑真の半生を描く。

デジタル化により、絵巻全体を一度に鑑賞することができ、タブレット端末などで操作しながら、場面を選択したり最大約5倍まで精緻に拡大したりすることが可能になるという。

同寺の石田太一執事は「現代人が鑑真和上から学ぶことは多く、これを活用して広く知ってほしい」と話した。〔共同〕

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