又吉さん「火花」が首位 2015年ベストセラー

情報会社のオリコンは30日付で今年の本のベストセラーランキング(2014年11月17日~15年11月22日)を発表し、総合部門は第153回芥川賞を受賞したお笑い芸人、又吉直樹さんの「火花」が首位となった。

推定売り上げは223.3万部で、発表が始まった08年以降で最多。歴代2位は11年首位だった東川篤哉さんの「謎解きはディナーのあとで」の163.6万部で約60万部の差をつけた。同部門でミリオンセラーが生まれたのは4年ぶり。

「火花」は若手芸人2人の交流を描いた青春小説で、又吉さん初の純文学作品。お笑い芸人として初めての芥川賞受賞が大きな話題となり、増刷を繰り返した。

3位はジェニファー・L・スコットさん著「フランス人は10着しか服を持たない」で64.8万部。米国人女性がフランスのホームステイ先で学んだ日常生活を楽しむ方法を解説した。

4位は下重暁子さんの「家族という病」。12年刊行でロングセラーとなっている渡辺和子さんの「置かれた場所で咲きなさい」が6位、篠田桃紅さんの「一〇三歳になってわかったこと」が7位と、シニア女性作家による著作が人気を見せた。

文庫部門では東野圭吾さんの小説「ナミヤ雑貨店の奇蹟(きせき)」と「禁断の魔術」が1、2位に。3位はピエール・ルメートルさんのミステリー「その女アレックス」で、海外作家の作品がトップ3に入るのは同部門で初めてという。コミック部門では尾田栄一郎さんの「ONE PIECE」と諫山創さんの「進撃の巨人」の各巻が昨年と同様、上位を占めた。

書店で販売されるグッズの売り上げを集計したグッズ・マルチメディア部門のトップは元プロテニス選手、松岡修造さんの応援メッセージをつづったカレンダー「日めくり まいにち、修造!」。「元気になれるアイテム」と紹介されてブームになり、69.2万部を売り上げた。〔共同〕

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