グローリーは10日、2020年3月期の連結純利益が前期比18%減の100億円になる見通しと発表した。主力の金融機関向け貨幣処理機やコンビニの自動レジ釣り銭機で前期に大口需要があった反動が出る。新紙幣導入による特需は「5年先なので織り込めない」(三和元純社長)という。
売上高は2%減の2300億円、営業利益は17%減の170億円の見通し。前期にあった三菱UFJ銀行の出納システムの更新やローソンへの自動レジ釣り銭機の納入といった大口需要が減る。
04年の紙幣刷新に伴う機器の更新・改修は前後3年間で900億円の増収効果があった。三和社長は「今回も業績にプラスに働いてほしい」と期待する一方「新紙幣の材質などがわからず影響が読めない」と話す。