国土交通省は5日、成田空港の路線受け入れ拡大に向けた手続きの一環として、同空港の基本計画を改定した。2030年に訪日客6千万人を達成するとの政府目標に合わせ、滑走路の延伸や増設を盛り込む。年間発着枠も現行の30万回から50万回まで増やす。1966年に策定した基本計画の改定は初めて。
昨年3月、国や地元自治体と成田国際空港会社が合意した機能強化の方針に基づく手続き。同社が今後、施設変更を申請し、国の許可を受けて整備を開始する。
赤羽一嘉国交相は5日の記者会見で「国際競争力強化のため、航空の需要を取り込むことが不可欠」と話した。
計画改定では、B滑走路を現在の2500メートルから3500メートルに延ばすほか、新たな滑走路を増設する。いずれも20年代の完成を目指す。成田空港の基本計画は、国交相が空港に求める機能などを盛り込んで定める。
〔共同〕