立山・黒部の四季

NIKKEI The STYLE

渓谷を縫い、峠を越え、いく本もの道が北アルプスの立山・黒部に通じている。ちょうど100年前、岩壁を削る槌音(つちおと)が黒部峡谷に響き、電源開発のための道づくりが始まった。今ではその道をたどり、雪と渓谷、紅葉を求めて観光客が足を運ぶ。それでも、人を跳ね返す自然の過酷さは変わらず、山を怖(おそ)れ、感謝する人々の思いは途切れない。四季折々に様々な表情を見せる黒部の秘境と立山山麓を訪ねた。

春を迎え、白かった羽が黒褐色に生え替わる雄のライチョウ

夏の日、岩をくりぬいて作られた「水平歩道」を慎重に進む

色づいた木々で染まる秋の立山連峰

新雪が降り積もった冬の夜明け、室堂平が朝焼けに染まる

人間に立ち塞がる自然

アプリで開く
この記事は会員限定です

電子版に登録すると続きをお読みいただけます

残り4032文字