竜脚類の化石発見 鹿児島、8000万年前の地層

鹿児島県薩摩川内市教育委員会は14日、下甑島(しもこしきじま)の鹿島地区で約8千万年前の白亜紀後期の地層から、大型草食恐竜「竜脚類」の歯の化石1本が見つかったと発表した。白亜紀後期の化石は福島、岩手、熊本各県に続き国内4例目という。

専門家は「遅い時代までかなりの大型恐竜が生き残った証明で、恐竜の進化を考える上で重要な発見だ」としている。

市の委託を受けた熊本大などが2012年11月に発掘調査で発見した。縦17ミリ、幅5ミリ、厚さ5ミリで細長い円柱形。下顎の歯とみられ、葉をかみ切る際に擦られてできたV字状の摩耗面が先端にあり、竜脚類と判断した。全長は10メートル以上と推定される。

分析した国立科学博物館(東京)の真鍋真研究主幹によると、他の地域で見つかったものに比べ、しっかりした摩耗面があり、歯が発達していたと考えられる。モンゴルのゴビ砂漠で見つかったネメグトサウルスに近いという。

竜脚類は長い首と尾を持ち、4本足での歩行が特徴。首と尾を伸ばし帆船のように風を受けて歩いていたと想像される。ジュラ紀後期(約1億5千万年前)の温暖な気候に適応して大型化し、最も大きな種は体長35メートル、重さ40トン。

竜脚類は歯がまばらで葉をかみ切ることに向かず、歯が発達した他の草食恐竜との生存競争に敗れ衰退したとされている。しかし真鍋研究主幹は「実際は、歯が発達し、よくそしゃくできるようになったことで長い腸が不要になり、小型化して生き残ったと推測される。今回はそうした進化の中で生まれた新種の可能性もある」と話した。

下甑島では11年、国内で初めて角が発達した草食恐竜「ケラトプス類」の歯が見つかっている。〔共同〕

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