日本から鯨肉密輸容疑、韓国人店主を書類送検

【ソウル=共同】韓国警察当局は21日、和歌山県太地町から鯨肉を韓国にひそかに持ち込み客に提供したとして、ソウル市内の日本料理店の韓国人店長(43)を野生動植物保護法違反容疑などで書類送検したと発表した。警察当局によると、韓国ではクジラの密漁はたびたび摘発されているが、海外からの鯨肉密輸の摘発は初めて。

調べでは、店長は2006年11月から今年4月にかけ、太地町内で購入した鯨肉計30キロを密輸した疑い。現地で真空パックされた鯨肉を買って旅行用トランクに詰め込み、税関検査もそのまま通過していた。

韓国では定置網などに偶然かかって死んだ「混獲・座礁クジラ」の肉の販売は認められているが、輸入は違法。

事件は、同店の鯨肉の一部が日本の調査捕鯨で捕獲されたものである可能性が高いとして、韓国の非政府組織(NGO)が捜査を要請。警察当局が4月中旬に同店を家宅捜索して鯨肉を押収し、DNA鑑定の結果、韓国沿岸ではない海域で捕獲されたミンククジラなどのものと判明した。〔共同〕

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