大学進学者49%「地元に残りたい」 リクルートの志望校調査

今春、大学に進んだ人のほぼ半数が高校時代、「地元に残りたい」と考えて志望校を選んでいたことが31日、リクルート進学総研の調査で分かった。4年前と比べて約10ポイント増加した。大学卒業後の進路も4割超が地元に残ることを希望。調査の担当者は「若者の地元志向が強まっている」とみている。

調査は2009年から2年に1回実施。今回は今年3月に高校を卒業し、大学に進学した全国の男女計3256人から回答を得た。

調査によると、志望校を検討した際、「ぜひ地元に残りたいと思っていた」「できれば地元に残りたいと思っていた」と回答した人は全体の49%で、09年の39%、11年の46%を上回った。これに対し「地元を離れたい」は18%にとどまり、2回連続で減少した。

大学選びで重視した項目(複数回答)は「学びたい学部・学科・コースがある」が75%で最多。「校風や雰囲気が良い」(48%)、「自分の興味や可能性が広げられる」(47%)が続いた。

過去の調査と比較すると、「自宅から通える」「学費が高くない」「寮や奨学金などが充実している」の3項目は2回連続で割合が増えており、進学費用の低さを重視する傾向が強まっている。一方で、「校風や雰囲気がよい」「伝統や実績がある」「有名である」は2回連続で減少した。

大学卒業後の進路では「地元に残りたい」が42%に達し、「地元を離れたい」の18%を大幅に上回った。

リクルート進学総研の小林浩所長は「高校生の大学選びは年々、手堅く実利的な選択になっている」と分析している。

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