圏央道周辺、変わる物流 大型拠点続々

相模原に最大級、柏・三郷でも

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の整備をにらみ、首都圏の外縁部で大型物流施設の建設が相次いでいる。米系のラサールインベストメントマネージメントが相模原市に国内最大級の施設を計画するなど外資系の動きが目立つ。各地の生産拠点から首都圏に向かう物流を補完する狙い。東日本大震災に伴う物流拠点の分散や免震構造を備えた最新施設への移転を計画する荷主企業、物流会社が増えている。

ラサールが建設する「ロジポート北柏」(完成予想図)

ラサールが三菱地所と共同で建設する「ロジポート相模原(仮称)」は地上5階建て、延べ床面積21万平方メートル。2012年度開通予定の圏央道のインターチェンジ(IC)や首都圏を環状に結ぶ国道16号にも近い。賃貸オフィスビルのように複数の企業が入るマルチテナント型物流施設で来年夏に着工の予定だ。

ラサールは震災直後に千葉県柏市に用地を取得し同12万7000平方メートルの「ロジポート北柏」を建設中。神奈川県厚木市内では、大手物流会社向けに2万5000平方メートルの物件用地を取得した。

東京都千代田区にあるラサールの日本法人の中嶋康雄最高経営責任者(CEO)は「震災などによる物流網の寸断に備え、拠点分散を考える企業が増えている」と指摘。「ロジポート北柏」はアパレル、飲料など消費財やネット通販関連中心に引き合いが多いという。

埼玉県ではシンガポール系物流・不動産大手の日本法人、GLプロパティーズ(東京・港、三木真人社長)が三郷市に地上5階建ての「GLP三郷3」を設ける。投資額は約118億円で12年4月に着工する。

米系で物流施設開発のプロロジス(東京・千代田、山田御酒社長)は7月末に埼玉県川島町に「プロロジスパーク川島」を圏央道川島IC近くに開業した。延べ床面積16万7000平方メートルと首都圏にある同社の施設としては最大規模。9月末から日立物流コラボネクスト(東京・江東)が化粧品の物流に利用する。

神奈川県座間市では「プロロジスパーク座間2」(同11万6000平方メートル)を建設中。建物は免震構造で、自家発電装置や地下水給水設備も備える。山田社長は「液状化の恐れの少ない内陸部に拠点を求め、都心近くの物流施設をバックアップする動きがある。移転した工場跡地などを中心に適地を探したい」という。

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