闘病中もラジオ収録に執念(評伝)

主宰する「水酔会」という句会に顔を出した変哲こと小沢昭一さんは7月11日、こんな句を詠んだ。「留守居して巣を張るくもをただ見てる」。1年余り前からラジオを除く仕事を控えていたが、日々を見すえる意識は明晰(めいせき)だった。

8月になって体調を崩し、入院。14年前から闘病を続けた前立腺がんが全身に転移し、食事ものどを通らなくなった。それでも週1回の「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の収録だけは欠かさな

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