ベラルーシ、欧州向け天然ガス供給を停止

【モスクワ=金子夏樹】ベラルーシのルカシェンコ大統領は22日、ロシアに対しロシア産天然ガスの欧州向け供給停止を通告した。ロシアがガス代金の未払いを理由にベラルーシへのガス供給を削減したことへの対抗措置。ロシアの独占天然ガス企業ガスプロムは同日、ベラルーシに供給するガスの削減率を3割に引き上げた。同大統領は「両国はガス戦争に直面している」と警告、対立が深まっている。

同大統領はガスプロムがベラルーシ国内のガス輸送代金2億6千万ドル(約235億円)の支払い義務があると指摘。ロシアがベラルーシのガス代未払い分(約1億9千万ドル)との差額分を支払うまで、欧州向け供給をストップするという。

ガスプロムはベラルーシ側が通過料の支払いを妨害していると批判。ベラルーシへのガス供給削減率を前日の15%から30%に引き上げ、今後も段階的に削減率を85%まで引き上げる方針。

ベラルーシのパイプラインはロシア産ガス輸送の約2割を占め、欧州への供給に影響が及ぶ懸念もある。ただ、夏場でガス需要は大きくないうえ、ロシアはウクライナ経由で欧州への供給を維持するため、「影響は限定的」との見方も多い。

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