(新社長)王子製紙社長に進藤氏が昇格 篠田社長は会長に

王子製紙は28日、4月1日付で進藤清貴取締役常務執行役員(59)が社長に昇格する人事を正式に発表した。篠田和久社長(65)は代表権のある会長に就き、鈴木正一郎会長(73)は顧問に退く。

都内で記者会見した進藤氏は「中国やアジア、ブラジルなど海外展開を精力的に進めたい」とグローバル化を加速させる考えを強調した。伸び悩む国内の生産も見直し、営業利益1000億円(2012年3月期見通しは630億円)の早期達成に意欲を示した。

篠田氏は進藤氏の起用について「経済環境の激動に対応し、指導できる力がある」と述べた。約6年間の在任中に東南アジアなどでM&A(合併・買収)を相次ぎ実施し、成長へ道筋をつけたことで若返りを図る。

王子は06年に北越製紙(現北越紀州製紙)に敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けて注目を集めた。最近は沈静化している業界再編について進藤氏は「必然性があれば起こりうるが、まずは生き残りをかけて選択と集中で当社の体質強化を図る」と述べた。

王子製紙は12年10月1日付で純粋持ち株会社に移行する予定。今回決めた取締役以上の経営陣がそのまま「王子ホールディングス(仮称)」の経営陣となる。

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