インテル次期CEO パット・ゲルシンガー氏 このヒト 1月24日 米インテルの最高経営責任者(CEO)に2月15日に就任する。現職は仮想化ソフトを手掛ける米ヴイエムウェアのCEOだが、キャリアの根幹を成すのは2009年まで30年を過ごしたインテルでの日々だ。復帰を伝える社員への手紙では「インテルという『ホーム(家)』に戻る」とつづった。 18歳で入社し、アンディ・グローブ氏らインテルの全盛期を支えた世代からじかに指導を受けた。当時の主力プロセッサー「80486 インテル次期CEO パット・ゲルシンガー氏
駐韓大使 相星孝一氏 このヒト 1月17日 日韓関係の悪化が続く状況で韓国大使に起用された。閣議決定は8日朝。ソウル中央地裁が旧日本軍の元従軍慰安婦に対する賠償を日本政府に命じる判決を出すのとほぼ同じ時間帯だった。 前任の冨田浩司氏が米国のバイデン次期大統領の就任に合わせて駐米大使に就くのに伴う人事だ。2回の韓国駐在経験があり、2度目の着任が2006年で盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の時代だったのが人選の背景にある。文在寅(ムン・ジェイン) 駐韓大使 相星孝一氏
駐米大使 冨田浩司氏 このヒト 1月10日 1月20日のバイデン次期大統領の就任に合わせ駐米大使に起用された。バイデン氏が副大統領として仕えたオバマ政権下で米国との関係構築に力を注いだ。オバマ氏が大統領になった2009年から北米局担当の官房参事官などを務め駐米公使として米国に赴任。13~15年には北米局長を務めた。 その後はイスラエル大使や韓国大使を務めた。外務次官や次官級の外務審議官経験者以外が駐米大使になる事例はほとんどない。異例の人 駐米大使 冨田浩司氏
視覚障害者マラソン 道下美里さん このヒト 12月27日 今月20日に開催された防府読売マラソン(女子視覚障害の部)を、自身が持つ世界記録を9秒更新する2時間54分13秒の好タイムで制した。優勝後に漏らした感想は「うれしいという感じではなく、どちらかというと悔しい」。出場が内定している東京パラリンピックを見据え、自らに課すハードルは高い。 4年前のリオデジャネイロパラでは銀メダルを獲得した43歳の実力者。身長144センチと小柄ながら、力強いピッチを刻み 視覚障害者マラソン 道下美里さん
次期USTR代表に指名 キャサリン・タイ氏 このヒト 12月20日 バイデン次期米政権の米通商代表部(USTR)代表に指名された。議会上院で承認されれば、初のアジア系女性として米国の通商政策を取り仕切る。日欧との摩擦を解消し、貿易戦争を繰り広げた中国に対峙する重責を担う。 通商弁護士としてUSTRや議会で13年間働いた。USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)では民主党の法律顧問としてトランプ政権や利害関係者と議論を重ねて超党派法案を作った。共に働いた下院議員は 次期USTR代表に指名 キャサリン・タイ氏
はやぶさ2ミッションマネージャ 吉川真さん このヒト 12月13日 初代「はやぶさ」がトラブルに見舞われていた2006年、まだ地球へ帰還するメドの立たないなかで「はやぶさ2」の計画を立ち上げた。計画を指揮するプロジェクトマネージャは若い津田雄一氏へ引き継がれたが、初代、2代目と一貫して第一線にたってきたベテランだ。小惑星「りゅうぐう」の砂などのサンプルを収めたカプセルが無事に帰還、「戻ってきて本当にほっとした」と喜ぶ。 小惑星往復の旅は成功裏に終えたが、カプセル はやぶさ2ミッションマネージャ 吉川真さん
バルミューダ社長 寺尾玄氏 このヒト 12月6日 2003年に立ち上げたバルミューダ(東京都武蔵野市)が16日に東証マザーズに上場する。独自の機能とデザインの高級トースターを生み出した新興家電メーカーのトップは、開発思想も一風変わっている。大事にするのは「自分が欲しいかどうか」。社員でさえも、開発を始める直前まで何を作るのか知らされないことがある。 上場を決めたのも「今の規模では作れない製品があるから」。自身の理想をひたすら追い続ける。 人生の バルミューダ社長 寺尾玄氏
次期駐日韓国大使に内定 姜昌一(カン・チャンイル)氏 このヒト 11月29日 韓国の革新系与党「共に民主党」では数少ない「日本通」で、国会議員だった5月まで韓日議員連盟会長を務めた。駐日大使の派遣に必要な日本政府の同意(アグレマン)がない段階で、韓国政府が人事を発表した。大統領府関係者は「韓日関係を改善しようという文在寅(ムン・ジェイン)大統領の意思だ」と説明する。 済州島出身で、ソウル大在学中の1970年代に朴正熙政権の打倒を掲げる民主化運動に加わった。内乱陰謀罪で懲役 次期駐日韓国大使に内定 姜昌一(カン・チャンイル)氏
次期米大統領首席補佐官に内定 ロン・クレイン氏 このヒト 11月22日 米大統領選で当選を確実にしたバイデン前副大統領がホワイトハウスの要となる大統領首席補佐官への起用を決めた。首都ワシントンでの政治経験が長く官僚機構にも精通するバイデン氏の右腕は、新型コロナウイルスと経済を巡る危機からの脱却に挑む。 2014年、エボラ出血熱への対応を指揮する調整官に就いた。公衆衛生の専門家ではないクレイン氏の起用は、縦割りの省庁や各州との連携を深める狙いだった。流行地域の西アフリ 次期米大統領首席補佐官に内定 ロン・クレイン氏
義肢装具士 臼井二美男氏 このヒト 11月15日 厚生労働省が卓越した技能を持つ人を表彰する2020年度の「現代の名工」に選ばれた。義肢装具士として36年間、3000人以上の義足を作り続けてきた。 板状のバネを使い反発力を高めたスポーツ用義足の第一人者。次回の東京パラリンピックを含め6大会連続で選手をサポートする。義足を信じて全体重をかけてこそ好記録が生まれる。選手以外からも「血のかよった義足」と親しまれるのは「技術7割、使う人に寄りそう気持ち 義肢装具士 臼井二美男氏