「悪い金利上昇」市場警戒 ウォール街ラウンドアップ 2月27日 26日の米株市場でハイテク株が多いナスダック総合株価指数は反発した。前日に株安を招いた長期金利上昇が一服し、押し目買いが入った。半面、景気敏感株は売られ、ダウ工業株30種平均は大幅続落した。 前日に一時1.61%と昨年2月以来の水準に上昇した長期金利は1.41%に低下して終えた。値ごろ感からの買いや、機関投資家が保有債券の平均残存年数を延ばすための月末特有の買いも入ったようだ。 もっとも、投資家 「悪い金利上昇」市場警戒
インフレ警戒緩めぬ市場 ウォール街ラウンドアップ 2月26日 25日の米株式市場ではリスク回避ムードが広がった。米国上場株の9割が下げるほぼ全面安の展開で、ダウ工業株30種平均の下げ幅は一時、600ドルを超えた。市場が最も警戒するのは、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和の縮小を示唆し、大混乱に陥った2013年5月の「テーパー・タントラム(かんしゃく)」の再来だ。インフレ率と金利の動向をにらみながら、神経質な展開が続く。 □ □ 「私はそれほど懸念してい インフレ警戒緩めぬ市場
金利上昇、強気貫く「女王」 ウォール街ラウンドアップ 2月25日 24日も米長期金利は上昇(債券価格は下落)したが、前日にみられたハイテク株の売りは限られた。下げの目立っていたテスラは5日ぶりに反発した。「金利が上がっても買い」。一部ファンドや個人投資家の強気ぶりは健在だ。 長期金利の上昇が株式相場にどう影響するか。市場関係者はこの話題で持ちきりだ。24日もパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言に関心が集まった。 □ □ ハイテク株への余波を聞くな 金利上昇、強気貫く「女王」
「パウエルプット」が支えに ウォール街ラウンドアップ 2月24日 23日の米株式相場は乱高下した。朝方にはナスダック総合指数が一時3.9%安となる急落となったが、昼以降に急速に下げ幅を縮め、終値は0.5%安にまで戻した。ダウ工業株30種平均にいたっては上昇して終えた。短期筋の投げ売りに左右された面が大きいが、売りが売りを呼ぶ悪循環を断ち切ったのはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言だった。 取引開始直後、市場関係者の目をさらったのはテスラ株だ。7% 「パウエルプット」が支えに
ロビンフッドの「構造問題」 ウォール街ラウンドアップ 2月20日 株式市場では過去の問題となりつつある「ロビンフッド・ショック」による株安。社会的には同社のビジネスモデルに関する追及が一段と強まりそうだ。 19日のダウ工業株30種平均は小反発した。米長期金利は1.3%台半ばと新型コロナウイルスの感染拡大後の最高水準にあり「株式市場がいつ拒絶反応を示すか」に関心が高まる。 □ □ 前回、長期金利の上昇が大幅な株安を招いたのは2018年10~12月だ。米連邦準備 ロビンフッドの「構造問題」
米経済に政治「分断」の影 ウォール街ラウンドアップ 2月19日 18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比119ドル安の3万1493ドルで引けた。米失業保険申請件数が市場予想を上回り、米小売りウォルマート決算も低調だったことを受け、新型コロナウイルスの米経済への影響が改めて意識された。前日に最高値を更新した反動も出た。 米経済に政治「分断」の影
再生エネ、停電が冷や水も ウォール街ラウンドアップ 2月18日 17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は90ドル高と続伸し、3万1613ドルと最高値を更新した。朝方に発表された1月の米小売売上高は目立った買い材料にならなかったが、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイが株式取得を明らかにした通信大手ベライゾン・コミュニケーションズと石油メジャーのシェブロンが買われ、平均株価を押し上げた。 バークシャーは16日の開示資料でベライゾ 再生エネ、停電が冷や水も
強気と弱気 割れる相場観 ウォール街ラウンドアップ 2月17日 16日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が最高値を更新した。ハイテク株は総じてさえなかったものの、銀行や資本財など景気敏感銘柄がけん引役となった。景気回復期待から出遅れ銘柄にマネーが流れ込み、相場はさらなる高値を目指す――。まさに強気派の決まり文句通りの展開だ。慎重派の立場は苦しい。 「株価指数は良いニュースの大半を織り込んでいる」。米モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン 強気と弱気 割れる相場観
米財政のインフレリスク ウォール街ラウンドアップ 2月13日 12日のダウ工業株30種平均は小幅反発した。利益確定売りが先行したが、追加経済対策を期待した買いが下値を支えた。 米政府のコロナ対策は空前の規模に膨らんでいる。米議会予算局は11日、2021年会計年度の財政赤字が2兆2580億ドル(約240兆円)になる見通しだと発表した。昨年9月の前回予測から25%増える。見通しには1.9兆ドルの経済対策は含んでいない。実施されれば財政赤字は4兆ドル規模に膨らみ 米財政のインフレリスク
仮想通貨決済は有望か ウォール街ラウンドアップ 2月12日 11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小反落した。年初来から上昇が目立っていた景気敏感株の一角に利益確定売りが出た。一方で米政府の追加経済対策が年後半にかけて景気回復を後押しするとの期待から、相場の下値は堅かった。 □ □ この日は暗号資産(仮想通貨)をめぐる2つの動きが市場の話題を集めた。米銀大手バンク・オブ・ニューヨーク・メロンが米大手銀として初めて、仮想通貨の資産管理業務サービスを立 仮想通貨決済は有望か