菅野美穂さん 自分の変化楽しみたい 語る 1月12日 出産を経て、約4年ぶりとなる連続ドラマ主演に挑んでいる。久々の収録に「世の中が大きく変わって浦島太郎のよう」と戸惑う一方、コロナ禍で「ドラマの役割が変わってきている。物語は人を励ます力がある」と改めて実感している。 13日から始まる「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(日本テレビ系、水曜夜10時)で演じるのは、シングルマザーで恋愛小説家の碧(あおい)。筋金入りのオタクで恋愛とは無縁の娘と親子そろっ 菅野美穂さん 自分の変化楽しみたい
草刈正雄さん いい意味で裏切りたい 語る 1月4日 端正なルックスは昔から変わらぬまま、コメディーから時代劇まで幅広く演じる。「(制作者から)『草刈にこんな役をやらせてみたい』といわれるのが楽しみ」と、思いがけない役に出会うことを心待ちにする。演じるうえで大切にしているのは「直感」だ。「演技は難しいと思うと、とことん難しくなる。緻密に考えるよりもざっくりと役を受け入れる」。こんな姿勢で役と向き合ってきた。 主演する連続ドラマ「おじさまと猫」(テレ 草刈正雄さん いい意味で裏切りたい
ヨン・サンホさん 日本の漫画に影響受けた 語る 12月28日 日本でもヒットした韓国のゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」の4年後を描く「新感染半島 ファイナル・ステージ」が2021年元日に公開される。前作同様ゾンビ対人間の構図に変わりはないが、人間同士のエゴの衝突を捉えた骨太のドラマに仕上がった。 分断が加速する現代社会の隠喩がふんだんにちりばめられている。「近代は巨大なイデオロギーが消え、部族主義を掲げる様々な小集団がぶつかり合っている。文明 ヨン・サンホさん 日本の漫画に影響受けた
林海象さん 映画って夢だと思う 語る 12月14日 7年ぶりの新作「BOLT」(公開中)を、2014年から教壇に立つ東北芸術工科大学の学生たちと共に作った。「教えながら撮ることで、僕もエネルギーをもらえる」と語る通り、若々しい作品だ。 地震で冷却水が漏れ始めた原子力発電所のボルトを締めにいく「BOLT」、避難区域で孤独死した老人の遺品回収を描く「LIFE」、車修理工場の廃虚に女の亡霊が現れる「GOOD YEAR」の3編からなる。「京都から東北に移 林海象さん 映画って夢だと思う
西島秀俊さん 悩みながら演じたドラマ 語る 12月7日 家庭も仕事もつまずいた建築士の再生を描くテレビドラマ「ノースライト」(NHK総合12、19日夜9時)に主演する。「クライマーズ・ハイ」など骨太な人間ドラマで知られる横山秀夫のベストセラー小説が原作だ。「横山さんの作品は好きで、ぜひ出演したいと思う一方、(主演が)僕でいいのかと大きなプレッシャーだった。悩み、押しつぶされそうになりながら撮影に臨んだ」と振り返る。 「あなた自身が住みたい家を」という 西島秀俊さん 悩みながら演じたドラマ
田中慎弥さん 作家を主人公に 初の恋愛小説 語る 11月30日 「他流試合みたいなもの」。デビュー15年で初となる恋愛小説「完全犯罪の恋」(講談社)を刊行した作家は言う。 暴力的な人間関係を描く芥川賞受賞作「共喰(ぐ)い」や、「宰相A」「美しい国への旅」といった政治や戦争をテーマとする硬派な作品で知られる書き手だ。「恋愛小説は書けないと思っていた。好んで読んできたわけでもない」。一方で同時代の作家たちの作品に触れるなかで「自分が書くとしたらどういうかたちにな 田中慎弥さん 作家を主人公に 初の恋愛小説
宮城谷昌光さん 苦悩も抱える新たな孔子像 語る 11月24日 中国歴史小説の第一人者が春秋時代の思想家、孔子の生涯に挑んだ長編小説「孔丘」(文芸春秋)が刊行された。「春秋時代の小説を多数書いてきたので、孔子は以前から気になる存在だった。20年前の50代の頃から小説にしたいと考え、60代で資料を集め、年表も作った。それでも書けなかったのは、小説としてこうしようと断定するのに時間がかかったから。それは相当覚悟のいることでした」 孔子といえば弟子との問答を描いた 宮城谷昌光さん 苦悩も抱える新たな孔子像
矢崎仁司さん 集大成、家族の物語に挑む 語る 11月16日 「僕がやってきたことが、この原作の中にすべて含まれている。40年の集大成みたいな作品に出合えた。しかも一つの家族として泣いたり、笑ったりしながら、最後に元気がもらえる。挑んでみた」 「風たちの午後」(1980年)、「三月のライオン」(92年)など当時のタブーに挑む作品で自主映画世代の旗手となった監督が、西加奈子の小説「さくら」を映画化した(公開中)。平穏な愛に満ちた家族がささいなことから壊れるさ 矢崎仁司さん 集大成、家族の物語に挑む
山本文緒さん 小さな痛みと心の機微描く 語る 11月9日 制御できない恋心を物語る「恋愛中毒」(吉川英治文学新人賞)、屈折した人々を描いた短編集「プラナリア」(直木賞)など、人の心の奥底を見つめるベストセラーを生み出してきた。7年ぶりの長編小説「自転しながら公転する」(新潮社)の主人公は32歳の都。更年期障害に苦しむ母親の看病のため、東京での仕事をやめて実家に戻り、茨城県のアウトレットモールで非正規社員として働く女性だ。「主人公は私の作品にしてはめずら 山本文緒さん 小さな痛みと心の機微描く
沖田修一さん 心の葛藤を映画の絵に 語る 11月2日 「どうやって映画にするんだろう」 最初は途方に暮れた。若竹千佐子の同名小説を映画化した「おらおらでひとりいぐも」(6日公開)。夫に先立たれた独り暮らしの老女・桃子さんの頭の中で様々な声が東北なまりで聞こえてくる、という現実と幻想が混交する物語だ。 考えついたのは「桃子さんの心の葛藤を俳優と俳優のコミュニケーションに置き換える」という方法。「白雪姫と7人の小人のイメージ」で、桃子さん(田中裕子)の 沖田修一さん 心の葛藤を映画の絵に