円安・資源高の影響どこまで 日銀短観をチャートで点検 金融政策 経済 7月2日 日銀は1日、6月の全国企業短期経済観測調査(短観)を発表した。景気の変化を敏感に映すとされ、政策当局者や市場関係者が注目している統計だ。短観は企業の景況感のほか、為替レートや設備投資計画まで幅広くカバーしている。チャートを使いながらポイントをまとめた。 ■ポイント①製造業は悪化、非製造業は改善 日銀は短観を年4回公表している。全国約1万社の企業へのアンケート調査を実施し、回答率も比較的高い。政府 円安・資源高の影響どこまで 日銀短観をチャートで点検
値上げ42年ぶり高水準 鈍い賃上げ、景気に影 値上げラッシュ 経済 金融政策 7月2日更新 日銀が1日発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、値上げをした企業の割合から値下げをした企業の割合を引いた指数が、大企業製造業で1980年以来、42年ぶりの高水準となった。販売価格の1年後の見通しも2.7%上昇と、調査開始以来最高を記録した。ただ、中小企業では価格転嫁の遅れも目立つ。賃上げを伴わない値上げの広がりは景気回復の逆風になりかねない。 日銀短観では、大企業製造業の景況感を示す 値上げ42年ぶり高水準 鈍い賃上げ、景気に影
投機筋に勝ったミセス・ワタナベ 「動かぬ日銀」予想的中 日経ヴェリタスセレクト 清水 功哉 為替・FX 日経ヴェリタス コラム 為替・金利 編集委員 7月2日 海外投機筋と日本の個人投資家が外国為替市場で対決――。6月中旬の日銀金融政策決定会合の前後に、そんな光景が見られた。ヘッジファンドなど投機筋と戦ったのは外国為替証拠金取引(FX)を手掛ける投資家(通称、ミセス・ワタナベ)だ。一体、何が起きていたのか。 まず基本的な構図を整理しておく。 投機筋は決定会合前に円買いを進めた。日銀が長期金利(10年物国債利回り)の容認上限(0.25%)を引き上げるなど 投機筋に勝ったミセス・ワタナベ 「動かぬ日銀」予想的中
ニトリHD会長、為替予約「会社が始まって以来の失敗」 企業業績・財務 7月1日 ニトリホールディングス(HD)の似鳥昭雄会長は1日発表した2022年3~5月期の連結決算会見で、業績が目標未達となったことについて、「為替の予想が外れたことが一番大きい」と語った。その上で「会社が始まって以来の失敗」と述べた。9月分まで1ドル=114円90銭で為替予約をしていたが、足元の為替相場は136円前後で推移する。「せめて期末まで予約すべきだったと反省している」と述べた。 これまで似鳥会長 ニトリHD会長、為替予約「会社が始まって以来の失敗」
群馬の景況感大幅改善、6月日銀短観 茨城は悪化 新型コロナ 群馬 茨城 関東 7月1日 日銀が1日発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)で、群馬県の業況判断指数(DI)は、全産業で前回より9ポイント改善しマイナス9だった。改善は2期ぶり。茨城県は全産業で前回3月調査より2ポイント悪化しプラス3だった。茨城の景況感が悪化するのは3期ぶり。 業況判断DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた値。全国(全規模全産業)は2となり、前回の0から改善 群馬の景況感大幅改善、6月日銀短観 茨城は悪化
神奈川県内景況感、2期ぶり悪化 日銀6月短観 神奈川 関東 7月1日 日銀横浜支店は1日、6月の神奈川県内の企業短期経済観測調査(短観)を発表した。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は全産業でプラス3と、3月の前回調査より3ポイント下がった。悪化は2四半期ぶり。供給制約が徐々に緩和して製造業が改善した一方、コスト高による収益圧迫が懸念された非製造業が悪化した。 DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いた値。回答期間は5月30日~6 神奈川県内景況感、2期ぶり悪化 日銀6月短観
群馬の景気判断、7月据え置き 日銀前橋支店 新型コロナ 群馬 関東 金融政策 7月1日 日銀前橋支店は1日、7月の群馬県金融経済概況を発表した。県内の景気判断は2カ月連続で据え置き「一部業種では供給制約の影響が残っているものの、新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐもとで、基調としては持ち直している」とした。 6つあ 群馬の景気判断、7月据え置き 日銀前橋支店
山梨の景況感大幅改善、DIは3年半ぶり高水準 日銀短観 山梨 関東 7月1日 日銀甲府支店が1日発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)によると、山梨県内企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は全産業がプラス15と前回3月調査に比べ20ポイント改善した。2018年12月調査以来の高い水準となった。非製造業も10期ぶりにプラスに転じた。 水野裕央支店長は「感染症の落ち着きで観光関連産業の動きが活発になり、半導体需要の増加を背景に設備投資も増え大幅な改善になった」と述べた。 山梨の景況感大幅改善、DIは3年半ぶり高水準 日銀短観
静岡県内景況感、2期連続悪化 仕入れ価格DI過去最高 新型コロナ 静岡 7月1日 日銀静岡支店は1日、6月の静岡県の企業短期経済観測調査(短観)を発表した。静岡県の企業の景況感を示す業況判断指数(DI)がマイナス6と、2期連続でマイナスとなった。原材料価格などの高騰を受けて仕入れ価格判断DIは過去最高で、販売価格への転嫁も進んだ。 業種別でみると、製造業は7ポイント悪化してマイナス12だった。上海のロックダウンや半導体の供給制約の影響を受けた輸送用機械は19ポイント悪化のマイ 静岡県内景況感、2期連続悪化 仕入れ価格DI過去最高
大分県経済「ポテンシャル高い」 日銀新支店長が会見 大分 九州・沖縄 7月1日 日銀大分支店長に6月21日着任した徳高康弘氏は1日に記者会見し、大分県経済について「ポテンシャルは非常に高い」と指摘した。大分空港を飛び立った航空機から人工衛星を打ち上げる「宇宙港」構想や、脱炭素化対策などの先進的な取り組みが目立つ点を理由として挙げた。 徳高氏は1996年に日銀に入り、システム情報局情報システム開発課長や業務局総務課長などを務めた。初めての支店勤務に際し、「大分経済を盛り上げる 大分県経済「ポテンシャル高い」 日銀新支店長が会見