[FT]英国に分裂の不安再び 首相、強硬離脱のツケ重く 英EU離脱 ロバート・シュリムズリー ヨーロッパ FT FT commentators 7月29日 ジョンソン英首相は後世には何で知られることになるのだろうか。当初はブレグジット(英国の欧州連合=EU=離脱)であるように思えた。最近は、新型コロナウイルスへの対応に苦慮した「パンデミック首相」になるようにみえた。ところが、首相就任から1年たった現在、英国という「連合王国」を分裂に導いた指導者として名を残すのではないかという不安が漂いはじめている。 首相とその側近は、再びちらつくスコットランド独立 [FT]英国に分裂の不安再び 首相、強硬離脱のツケ重く
[FT]歴史の浄化どこまで 記念像、過去も今も映す ロバート・シュリムズリー ヨーロッパ 北米 FT FT commentators 6月17日 彫像は長く持つように作られるのに対して、人に対する評価は時代とともに変わることがある。これが記念像の問題の根本だ。 エドワード・コルストンは、彼が生きた17~18世紀の基準では模範的なイングランド市民だった。故郷の英南西部ブリストルに莫大な資産を残し、救貧院や学校、教会の建設費用をまかなった商人だった。だが、その富の大部分は奴隷貿易で築いたものだった。しかも、たまたま奴隷制の利益を得たわけではな [FT]歴史の浄化どこまで 記念像、過去も今も映す
[FT]英国、EU離脱が実現しても未来は不確実に ロバート・シュリムズリー FT FT commentators 12月13日 英国の総選挙について、皆さんは良い知らせと悪い知らせのどちらを聞きたいだろうか。良い知らせは、保守党が単独過半数を確保する見通しとなったことで、3年間にわたる政治の麻痺(まひ)が終わることだ。英国の欧州連合(EU)離脱への道筋は、良きにつけあしきにつけ開けた。英国は強硬な社会主義には背を向け、過半数を得た政党がいる議会をやっと持つことになる。選挙結果はジョンソン英首相個人にとっても大勝利だ。 ■保 [FT]英国、EU離脱が実現しても未来は不確実に
[FT]英EU離脱、党利党略の道具に 英EU離脱 ロバート・シュリムズリー ヨーロッパ FT FT commentators 10月29日 12月の玄関先は選挙運動員の訪問で暗くなりそうだ。英国の欧州連合(EU)離脱の議論は、たった1つの単純な疑問に凝縮されている。英国の総選挙はEU離脱前に実施されるのか、それとも離脱後に実施されるのか。子供たち、サンタが何を持ってきてくれたか見るといい。 自由民主党とスコットランド民族党(SNP)が早期の解散総選挙実現に向けて動いたことで、ジョンソン英首相は労働党の支持がなくても選挙実施に必要な票 [FT]英EU離脱、党利党略の道具に
[FT]自らの裏切りの報復受けたジョンソン氏 英EU離脱 ロバート・シュリムズリー ヨーロッパ FT 10月21日 ジョンソン英首相にとって、17日に欧州連合(EU)と新たな離脱協定案で合意にこぎ着けて以降の1日半は、かなり追い風が吹いているようだった。この緊張した36時間は、事態がジョンソン氏の狙い通りの方向に動いているかのようにみえた。ジョンソン氏は、EUと新たな離脱協定案で合意に至ったことで彼に批判的な向きを驚かせたものの、同案の議会承認を得るべく説得工作を重ね、少しずつ賛成票を増やしていたからだ。労働 [FT]自らの裏切りの報復受けたジョンソン氏
[FT]英国の合意なしEU離脱は絶対にない? 英EU離脱 ロバート・シュリムズリー ヨーロッパ FT FT commentators 11月29日 近年の政治から学べた教訓があるとすれば、「思い込みこそが大失敗のもと」ということだ。 2016年の米大統領選でヒラリー・クリントン候補は、女性の反トランプ票を獲得できると思い込んでいた。キャメロン前英首相は、英国の欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票で負けるはずがないと確信していた。メイ現英首相は、昨年6月の総選挙は楽勝だと判断していた。 それゆえ、英国のEU離脱を巡り様々なシナリオが [FT]英国の合意なしEU離脱は絶対にない?
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英ポリティカル・コメンテーター
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Robert Shrimsley 英政治について毎週火曜日と週末に出るFT weekend magazineに論評を執筆。以前は、英政治担当の筆頭記者、ニュース担当デスク、FT電子版編集長を務めていた。
Robert Shrimsley 英政治について毎週火曜日と週末に出るFT weekend magazineに論評を執筆。以前は、英政治担当の筆頭記者、ニュース担当デスク、FT電子版編集長を務めていた。