米国が集団免疫獲得する日、テーパリング議論も解禁か 豊島逸夫の金のつぶやき 3月2日 株価変動が激しくなっている。一因が米連邦準備理事会(FRB)の緩和縮小(テーパリング)観測だ。パウエルFRB議長が経済見通しを悲観的に語れば語るほど、緩和継続期待が高まって、投資家が安堵するのが現状だ。 逆に楽観論を述べれば「すわ、テーパリング示唆か」と警戒する。パウエル氏は現時点では、かたくななまでにテーパリング議論を封印している。とはいえ、いつかは訪れる緩和からの出口について、投資家の関心は 米国が集団免疫獲得する日、テーパリング議論も解禁か
REIT、株波乱でも堅調 地銀、分配金増で買い意欲 株式 為替・金利 3月1日 不動産投資信託(REIT)相場が底堅い。総合的な値動きを示す東証REIT指数は2020年末比で1割のプラスだ。経済の回復期待や分配金の安定感が株価乱高下や金利上昇という悪材料への耐久力を高めている。 「やっぱり3%を超える分配金利回りが魅力的ですね」。西日本の地銀の運用担当者は、新年度に上場REITを買い増す方針だ。 東証REIT指数が株安に引きずられてほぼ半値まで急落したコロナショックから約1 REIT、株波乱でも堅調 地銀、分配金増で買い意欲
生保はそれでも株を買う 金利上昇、持続に懐疑的 スクランブル 株式 3月1日 米金利上昇を受けて株価が急落した前週末から一転、日経平均株価は1日に大幅に反発した。自律反発の面もあるが、米金利が上がっても株を買い続ける機関投資家の存在は見逃せない。本来なら債券で運用したいが、それでも株しかない。現状では「株から債券」のマネー急転換が生じる可能性は低いといえそうだ。 1日の東京株式市場で日経平均は前週末比697円(2.4%)高の2万9663円で引けた。前週末に1202円安と歴 生保はそれでも株を買う 金利上昇、持続に懐疑的
「日銀株」がストップ高 政策点検控え動意付く? NQNスペシャル 3月1日 1日の東証ジャスダック市場で「日銀株」が制限値幅の上限(ストップ高)まで買われた。日銀法に基づく認可法人である日銀は議決権のない出資証券を上場しているが、普段はほとんど取引がない。急騰の背景を探るのは難しいが、過去を振り返ると日銀の政策変更の前後に動意付く傾向がある。 日銀株は前週末比5000円(18%)高の3万3000円を付け、きょうの高値で引けた。1月5日に上場来安値となる2万4610円を付 「日銀株」がストップ高 政策点検控え動意付く?
長期金利、点検後0.3%の攻防へ 切り上がる上限 NQNスペシャル 3月1日 長期金利の上昇(債券価格の下落)圧力は根強い。週明け後の1日も、低下して始まった新発10年物国債利回りは次第に前週末と同水準まで戻した。日銀は金利上昇を容認する姿勢だとの受け止めから、債券買いは限られている。日銀が予定する金融政策の「点検」後をにらむと、次の攻防ラインは0.3%と見定める市場関係者は多い。 日銀の方針変更、8割が「ある」 1日の長期金利は朝方に前週末を0.010%下回る0.140 長期金利、点検後0.3%の攻防へ 切り上がる上限
「幸せ」を語り投資マネーを引きつけよう 小平 龍四郎 編集委員 株式 3月1日 投資の基礎をなす重要な要素は「リスク」と「リターン」。ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視する運用者であれば、第3の要件として「インパクト」を加えることもある。投資が直接もたらす金銭上の利得だけでなく、ひろく社会にどんな影響を与えるかを重視する考え方だ。 欧州で資産運用や企業経営にたずさわる方々と話すと、「インパクト」の代わりに「ウェルビーイング」という言葉を耳にすることが増えた。簡略に訳せば 「幸せ」を語り投資マネーを引きつけよう
外為市場、米金利上昇に動じず 複雑化する相場シナリオ NQNスペシャル 3月1日 新型コロナウイルスの感染拡大という誰も予期できなかった事態に世界の金融・資本市場が右往左往してから1年。外国為替市場では円相場などの変動率が低位安定している。前週には米長期金利の急上昇が株式相場を揺さぶったが、コンピューターを混乱させるほど「想定外」の出来事ではなかったようだ。外為市場は動じていない。 円相場は米長期金利の上昇(債券相場の下落)と足並みをそろえる形でじりじりと下落し、1日の東京市 外為市場、米金利上昇に動じず 複雑化する相場シナリオ
「日銀券ルール」復活論 ETF購入方針に一石 NQNスペシャル 3月1日 かつて「黒田バズーカ」と呼ばれた日銀の黒田東彦総裁による異次元緩和開始から、あと1カ月余りで丸8年を迎える。この間、物価への影響は限られたが、日経平均株価は1万2000円台から2月は一時3万円台に上昇し、日銀の資産も164兆円から709兆円に膨れ上がった。日銀は3月18~19日の金融政策決定会合で金融政策を点検するが、とりわけ市場では上場投資信託(ETF)購入方針の見直しを巡る議論に関心が集中し 「日銀券ルール」復活論 ETF購入方針に一石
日銀の判断揺らす長期金利の乱 マネー底流潮流 小栗 太 金融機関 編集委員 3月1日 3月決算期末の円高懸念が遠のき、ほっと一息ついたはずだった。だが今度は、長期金利の急上昇という思わぬ伏兵が立ちはだかる。3月の金融政策決定会合で、政策の総点検結果を公表する日銀。事前に周知することで市場を動揺させない手堅い方法を選んだはずだったが、突如起きた米国発の市場混乱が政策判断を揺らしている。 日銀が金融政策の総点検を決めたのは昨年12月の会合。かつて長期金利にも誘導水準を設ける長短金利操 日銀の判断揺らす長期金利の乱
株と商品の相関、新局面へ 強気相場の前兆か 日経ヴェリタスセレクト 2月28日 世界の株式相場の堅調さが際立つ中、その裏側で、歩調を合わせるようにコモディティ(商品)が年初から株式を上回る勢いで上昇している。この20年を振り返ると、いま大きな転換点が来ているかもしれない。 米国株が最高値更新を続け、年初からのS&P500の上昇率は数%。これに対し、代表的な商品指数のロイター・コア・コモディティCRB指数の上昇率は15%を超える。原油に加え、小麦や大豆など穀物、金属で 株と商品の相関、新局面へ 強気相場の前兆か