株式市場、コロナ経済下で10年ぶり大相場 (FT) 新型コロナ 株式投資 経済 FT 6月22日 ■「ターミネーター相場」 3月下旬に始まった株価上昇は「ターミネーター相場」と呼べるかもしれない。まるでアーノルド・シュワルツェネッガーが演じた殺人サイボーグのように、その勢いは誰にも止められないようにみえる。 6月11日には、世界の株価は5%近く下落、3月の急落以来最大の余震を記録した。新型コロナウイルスの感染が再び拡大の兆しを見せ、米連邦準備理事会(FRB)が悲観的な見通しを示したことを投資家が [FT]株式市場、コロナ不況下で10年ぶり大相場
米経済、最長景気の下でも衰える活力 小竹 洋之 Global Economics Trends 2月2日 「米国は世界でも例のない経済ブームのさなかにある」。1月21日、スイスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)。2年ぶりに参加したトランプ米大統領が演説に臨み、好調な米経済を誇ってみせた。 その前日に就任から3年の節目を迎え、11月の大統領選で再選を目指すトランプ氏の「自画自賛」と切って捨てるわけにもいくまい。2009年7月に始まった米国の景気回復局面が10年を超え、戦後最 米経済、最長景気の下でも衰える活力
「株価はピークに達しつつある」グリーンスパン氏一問一答 逆境の資本主義 経済 北米 1月6日 アラン・グリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)元議長(93)は日本経済新聞との単独インタビューで「米株価はピークに達しつつあるようにみえる」などと市場の過熱に懸念をのぞかせた。もっとも実体経済面では、民間企業の過大投資の懸念は小さいと指摘し、緩やかな成長が続くと主張した。一問一答は以下の通り。 ――米経済は拡大局面が過去最長の11年目に入りました。一方で、マネーの膨張で金融バブルのリスクも懸念 「株価はピークに達しつつある」グリーンスパン氏一問一答
洗練された「知」の経済へ グリーンスパンFRB元議長 逆境の資本主義 12月27日 日本経済新聞は1月1日、連載企画「逆境の資本主義」を始めます。資本主義の歴史を振り返りつつ、その未来を考えます。連載スタートに先立ち、1987年から2006年までFRB議長を務め、物価を安定させ「巨匠」と称されたアラン・グリーンスパン氏に、資本主義について語ってもらいました。 「高齢化のコストで資本投下が減退」 資本主義経済は活気が損なわれている。米国だけでなく日本や欧州も同じように成長が鈍化して 洗練された「知」の経済へ グリーンスパンFRB元議長
ボルカー氏が遺した3つの教訓 (FT) マーティン・ウルフ FT FT commentators 12月12日 「ポール・ボルカー氏は私が知っている中で最も偉大な人物である。並々ならぬ勇気、高潔、洞察力、思慮、そして国家への献身など、ローマ人が美徳と呼んだものがことごとく備わっていた」――。私は、昨年出版された「ボルカー回顧録 健全な金融、良き政府を求めて」(邦訳日本経済新聞出版社)の書評の冒頭にこう書いた。 ハムレットが父について「どこから見ても男の中の男だった。あのような人には二度と会えまい」と語った [FT]ボルカー氏が遺した3つの教訓
インフレ退治の祖、ボルカー氏の不朽の遺産(上) (FT) 北米 FT 12月10日 1970年代と80年代初頭、米国の威信と国力に大打撃を与えたインフレを抑え込んだポール・ボルカー元米連邦準備理事会(FRB)議長が死去した。92歳だった。 献身的な公僕であり、あらゆる意味でそびえ立つ人物(身長も6フィート7インチ=約201センチ)だったボルカー氏は、ジョン・F・ケネディ氏からバラク・オバマ氏までの歴代大統領に仕えた。60年余にわたるキャリアを通じて、政治的な嵐にさらされる中でも [FT]インフレ退治の祖、ボルカー氏の不朽の遺産(上)
「マエストロ」の実像描写 中央銀行家に大切なものは 4月23日 1980年代後半から2000年代前半にかけて米連邦準備理事会(FRB)議長を務めたアラン・グリーンスパン。その決定版ともいえる伝記『グリーンスパン 何でも知っている男』が日本経済新聞出版社から刊行された。事典並みに分厚いその伝記を翻訳した日本経済研究センターの村井浩紀エグゼクティブ・フェローに読みどころを語ってもらった。 ◇ ◇ ◇ 中央銀行に関連した最近の著作には分厚いものが多いが、この 「マエストロ」の実像描写 中央銀行家に大切なものは
リーマン10年 バブル崩壊、歴史繰り返す(藤田勉) 9月10日 世界のバブルの歴史は長い。過去40年間に、1980年代の日本の不動産バブル、1990年代のIT(情報技術)バブル、2000年代の米国住宅バブルとおおむね3度のバブルの発生と崩壊を経験した。つまり、およそ10年に1度、バブルが発生し、崩壊したことになる。 08年のリーマン・ショックから、9月で10年が経過する。09年から始まった世界の景気拡大は既に9年超に達している。先進国のインフレ率と政策金利は リーマン10年 バブル崩壊、歴史繰り返す(藤田勉)
リーマン危機が招いた米民主主義の葛藤 ニュースこう読む トランプ政権 リーマン・ショック10年 コラム(経済・政治) 経済 北米 9月5日 米国にポピュリズム(大衆迎合主義)が広がり、トランプ大統領を担ぐに至った原因については、識者の間でいまも論争が続く。ひとつは文化的な側面を重くみる立場だ。 ■トランプ大統領誕生の背景は「地位喪失の恐怖」 米ペンシルベニア大学のダイアナ・マッツ教授は4月の論文で、2016年11月の大統領選でトランプ氏を勝利に導いたのは、経済的な不安ではなく地位喪失の恐怖に駆られた国民だと指摘した。白人や男性、キリス リーマン危機が招いた米民主主義の葛藤
その日が来る前に リーマン10年、危機は顔を変えて 日経ヴェリタスセレクト 9月5日 8月下旬、都内にある外資系証券の株式担当者に、米国のヘッジファンドから連絡が入った。「しばらくキャッシュ(現金)ポジションを増やすことにした」。日本株はしばらく買いにくい、という含みだ。米国と中国の貿易紛争から世界経済への悪影響を懸念する見方が強まったのが直接の理由だが、それだけではない。大規模な金融緩和に支えられてきた今の金融市場や資産価格は、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを進めるなかでい その日が来る前に リーマン10年、危機は顔を変えて