ワーグナーの仏教オペラ?「パルジファル」 10月16日 19世紀ドイツ最大のオペラ作曲家リヒャルト・ワーグナー(1813~83年)が40歳代から仏教に傾倒し、その価値観を最後に完成した舞台神聖祝祭劇「パルジファル」(1882年初演)で大胆に採用した事実はまだ、あまり知られていない。音楽の専門家の間でも「キリスト教的作品」とみなされることが多い。 ■仏僧に導かれ、「光の道」へ進む主人公 旧東ドイツを代表する演出家だったベテラン、ハリー・クプファー(193 ワーグナーの仏教オペラ?「パルジファル」