アルゼンチン次期政権、経済相に対IMF強硬派 中南米 12月7日 【サンパウロ=外山尚之】アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス次期大統領は6日、10日に発足する新政権の閣僚名簿を発表した。債務問題を担当する経済相には、財政規律を重視する国際通貨基金(IMF)に批判的なエコノミスト、マルティン・グスマン氏を指名した。グスマン氏は債務返済や国債利払いの猶予を主張しており、IMFや海外投資家との交渉が激しくなりそうだ。 フェルナンデス氏は記者会見で、財務や経済政 アルゼンチン次期政権、経済相に対IMF強硬派
アルゼンチン左派が政権奪還 改革頓挫、財政に懸念も 中南米 10月28日 【ブエノスアイレス=外山尚之】アルゼンチン次期大統領に左派のアルベルト・フェルナンデス元首相(60)が決まった。マクリ政権が過去4年進めた経済改革の成果が出る前に国民生活を直撃した通貨下落とインフレへの反発が広がり、左派ポピュリズム(大衆迎合主義)への揺り戻しが起きた。デフォルト(債務不履行)懸念や対米関係の悪化など地域の不安定要因になりかねない。 「国を再建するため、全てのアルゼンチン人を招待 アルゼンチン左派が政権奪還 改革頓挫、財政に懸念も
アルゼンチン大統領選、左派野党候補が勝利 市場警戒 中南米 10月28日更新 【ブエノスアイレス=外山尚之】アルゼンチンで27日、任期満了に伴う大統領選が実施され、左派の野党候補、アルベルト・フェルナンデス元首相(60)が当選した。2015年に就任した中道右派のマウリシオ・マクリ大統領(60)は改革路線の継続を訴えたが、及ばなかった。4年ぶりに左派が政権に復帰する。財政規律が緩い大衆迎合的な政策への移行に金融市場は警戒している。 選挙管理当局によると、開票率96%の時点で アルゼンチン大統領選、左派野党候補が勝利 市場警戒
フィッチ、アルゼンチンを「トリプルC」に格下げ 中南米 8月17日 【サンパウロ=外山尚之】格付け会社フィッチ・レーティングスは16日、アルゼンチンの長期債務格付けを「B」から重大な信用リスクがある「トリプルC」に引き下げた。11日に実施された大統領選の予備選でポピュリズム(大衆迎合主義)的な政策を掲げる左派候補が大勝したことで、財政規律が緩む懸念があると判断。「デフォルト(債務不履行)が現実の可能性として認められる」との見方を示した。 自国通貨建て長期債務格付 フィッチ、アルゼンチンを「トリプルC」に格下げ
10月のアルゼンチン大統領選、左派野党が先行 中南米 6月24日 【サンパウロ=外山尚之】アルゼンチンの景気後退が続き、10月の大統領選に向けて有権者の関心が経済再建に向いている。左派の野党候補は所得分配を重視する政策への回帰を訴え、支持率で先行する。中道右派の現職マウリシオ・マクリ氏(60)は苦戦している。開放型の経済政策運営を進めてきた同氏の構造改革は頓挫しかねない。 アルゼンチンが19日発表した1~3月の国内総生産(GDP)は前年同期比5.8%減と、4四 10月のアルゼンチン大統領選、左派野党が先行
アルゼンチンでゼネスト、マクリ政権の経済政策を非難 中南米 5月30日 【サンパウロ=外山尚之】アルゼンチンで29日、主要労働組合による、中道右派のマクリ政権の経済政策に反対するゼネストが実施された。10月に大統領選を控えるなか、労組が支持する左派陣営はマクリ政権の開放的な経済政策が不況の原因だとして攻勢を強めており、これに呼応する形となった。 アルゼンチン労働総同盟(CGT)が主導し、首都ブエノスアイレスをはじめとした主要都市で公共交通機関や空港が稼働しなかった。 アルゼンチンでゼネスト、マクリ政権の経済政策を非難
10月に大統領選のアルゼンチン 現職マクリ氏に逆風 中南米 5月27日 【サンパウロ=外山尚之】10月27日に大統領選を控えるアルゼンチンで、現職のマクリ大統領に逆風が吹いている。年率50%超の高インフレで消費は低調で、外国からの直接投資も落ち込む。中道右派のマクリ氏が進めた規制緩和は目に見える成果に結びついておらず、国民の不満は高まる。4年前に下野した左派陣営は手厚い分配を訴え支持を集め、再選に暗雲が漂っている。 世論調査会社シノプシスによる最新の調査で、マクリ氏 10月に大統領選のアルゼンチン 現職マクリ氏に逆風
アルゼンチンから資金が流出、ポピュリズム台頭を警戒 (FT) 中南米 FT 4月26日 アルゼンチンで24日、投資資金が大量に流出した。深刻な不況と歴史的な高インフレを受けて、10月に予定される大統領選でポピュリズム(大衆迎合主義)が息を吹き返すことになるとの懸念が強まったためだ。 ドル高を背景に新興国の資産が売り込まれているが、アルゼンチンでは左派のクリスティナ・フェルナンデス前大統領の支持率が上昇し続ける中、同国の債券、株式、通貨が著しい急落に見舞われている。 米国債とアルゼン [FT]アルゼンチンから資金が流出、ポピュリズム台頭を警戒
中南米、広がるポピュリズム 重いばらまきのツケ 中南米 12月21日 11月30日、20カ国・地域(G20)首脳会議が開催されたアルゼンチンの首都ブエノスアイレス。大統領のマウリシオ・マクリ(59)が各国の指導者と議論している時に、議場から数キロメートル離れた同市中心部では計2万人以上の市民らがG20やグローバル化への反対を叫んでいた。 「マクリは庶民のカネを海外に流出させただけだ」。デモに参加していた清掃員ホセ・グティエレス(33)は吐き捨てた。 マクリは会議後 中南米、広がるポピュリズム 重いばらまきのツケ
アルゼンチン大統領、政権運営厳しく 1月25日更新 アルゼンチンは同国初の選挙で選出された女性大統領のクリスティナ・フェルナンデス氏が政権を担う。夫だった故ネストル・キルチネル前大統領を引き継いで2007年に就任。民間企業の国有化やばらまき的な施策を繰り出し、ポピュリズムで政権を維持する手法は危うさもはらむ。 外交面でも対立姿勢をあおることで国内の求心力を高めようとする傾向がある。英国との間で1982年に紛争が起こった南大西洋のフォークランド(ス アルゼンチン大統領、政権運営厳しく