発想の転換が必要な時代(やさしい経済学) やさしい経済学 9月17日 東日本大震災まで、日本のエネルギー政策の基本的な考え方は、エネルギー地政学上の変化や気候変動対策に対応しながら経済成長を実現することでした。その目的を達成するため、安定供給や経済効率、環境適合を追求してきました。 大震災の原発事故は、こうした考え方に変化をもたらしました。そして新型コロナウイルスのパンデミックは、地球規模で社会経済活動の停滞を招き、エネルギーの需給や価格に多大な影響を及ぼしていま 脱炭素とエネルギー政策(1) 発想の転換が必要な時代
摩擦ゼロに備えはあるか 「ムダ」排除が生む低温経済 Neo economy 経済 2月26日 モノ、時間、カネ。経済の価値を生む源なのに、意図せぬ摩擦も生む。摩擦ゼロの滑らかな経済は夢か。 1月、バンコク。カフェを訪れた会社員、マニーラット・テプラビパードさんは店員から小包を受け取ると、コーヒーも飲まずに更衣室に入った。小包の中の衣類3点を試着し、1点を買った。アパレルのネット通販ポメロは2018年末、利用者が指定したカフェやヨガスタジオなどに衣類を送り、「試着室」に変えるサービスを始め 摩擦ゼロに備えはあるか 「ムダ」排除が生む低温経済
所有前提の発想転換を 文明評論家ジェレミー・リフキン氏 Neo economy 経済 2月26日 ――デジタル経済が資本主義を大きく変貌させると説いていますね。 「モノやサービスにかかるコストが限りなくゼロに近づいていく。私は作家だが、デジタル化で紙という原材料が不要になり、印刷コストや流通コストもかからなくなった。生産コストが極限までそぎ落とされる『限界費用ゼロ社会』に入り、利益や所有権を前提とした資本主義は発想の抜本的な転換を迫られる」 「あらゆるモノがネットにつながるIoTがカギだ。ビ 所有前提の発想転換を 文明評論家ジェレミー・リフキン氏
資本主義の常識壊す 機会平等の窓ひらく (パンゲアの扉) パンゲアの扉 8月16日 馬車から車へと人々の移動手段が代わってから130年余り。そのガソリン車の生みの親である独ダイムラーは7月、会社を3分割すると発表した。乗用車、トラック、そしてカーシェアだ。 カーシェアの普及で2040年までに世界の新車販売が4割減るとの予測もある。乗り捨て放題の手軽さから昨年のダイムラーのカーシェアの利用者は300万人に達した。所有から利用へユーザーをいざなうシェアエコノミーのうねりは抜群のブラ 資本主義の常識壊す 機会平等の窓ひらく
独占崩す革新の波 知の力、「小」が「大」を制す パンゲアの扉 4月24日 1月21日、ニュージーランド北島のマヒア半島で宇宙ロケットの打ち上げに成功し、搭載していた人工衛星が軌道に乗った。打ち上げたのは同国に拠点を持つロケットラボというスタートアップ企業だ。人口476万人の小国ながら、ニュージーランドは人工衛星を打ち上げる能力を持つ国家群「宇宙クラブ」への仲間入りを果たした。 ■コスト100分の1 ロケットラボは創業者のピーター・ベック氏が2006年に出身であるニュージ 独占崩す革新の波 知の力、「小」が「大」を制す