米新政権が引き継ぐ分断の試練 FT前編集長・バーバー氏 バイデン政権 北米 1月23日 米国で、バイデン大統領が就任した。トランプ前大統領は就任式に出席しなかった。トランプ氏の慣例破りは、新型コロナウイルスの感染拡大や米史上初となる2度の弾劾訴追と問題まみれだった任期の最後につけ加えられた、陰気なコーダ(楽曲の終結部)だった。 2020年の米大統領選では、7千万人程度がトランプ氏に投票した。(トランプ氏を候補に選んだ)共和党の支持者の過半数が、(バイデン氏の)民主党が選挙を不正に操 米新政権が引き継ぐ分断の試練 ライオネル・バーバー氏
中国共産党を救った鄧小平氏の旅 北京ダイアリー 北京ダイアリー 中国・台湾 1月18日 かつて皇帝の住まいだった故宮に隣接する景山公園の北側には、胡同(フートン)と呼ばれる古い街並みが広がる。1992年1月17日、その入り組んだ狭い路地の先に建つひときわ目立つ邸宅から、1台の車が警察車両に先導されて出発した。 乗っていたのは当時87歳の鄧小平氏だ。中国誌の「南風窓」によると、車列はまず南に下り、天安門の前を東西に走る長安街を左に曲がった。 すぐに北京飯店が目に入る。鄧氏は84年5月 中国共産党を救った鄧小平氏の旅 北京ダイアリー
習氏「米抜き経済圏」急ぐ 共産党100年、3期目視野に 習政権 中国・台湾 1月2日 「実は2021年、目玉になるはずの作品があった」。映画関係者は打ち明ける。中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席の父、習仲勲元副首相を描いたドラマだ。 仲勲氏は建国の父、毛沢東氏らと国共内戦などを戦った「八大元老」の一人。党内の審査で待ったがかかり、お蔵入りになったという。「習氏への個人崇拝につながり、かえって批判を招きかねない」。こんな意見が相次ぎ浮上したためだ。 中国共産党は今年7月に創立1 習氏「米抜き経済圏」急ぐ 共産党100年、3期目視野に
毛沢東の生誕127年と習氏の講話 北京ダイアリー(2020年10~12月) 北京ダイアリー 中国・台湾 12月28日更新 26日、北京の天安門広場には長蛇の列ができていた。広場の真ん中に建つ「毛主席記念堂」に向かう人びとの列だ。 この日は建国の父、毛沢東の生誕127周年だった。 記念堂には毛の遺体が安置されている。中華人民共和国を築いた英雄として、毛の人気はいまも絶大だ。ふだん午前中しか見学できない記念堂はこの日、午後も開放され、参観者の人波は終日、絶えなかった。 北京にはもう一つ、毛とゆかりの深い場所がある。秋の紅葉で有 毛沢東の生誕127年と習氏の講話 北京ダイアリー(2020年10~12月)
鄧小平氏「人権より国権」 天安門巡り訪中代表団に外交文書公開で判明(外交文書公開) 中国・台湾 政治 12月23日 1989年11月、中国の最高実力者だった鄧小平氏は北京で日中経済協会訪中代表団と会談し、民主化運動を武力弾圧した同年6月の天安門事件に触れ、人権より「国権(国家の統治権)」の方が重要だと強調していた。愛国主義教育が不足していたために若者を運動に走らせてしまったとの認識も示し、自らの反省点と位置付けた。会談内容が23日公開された外交文書に含まれていた。 習近平国家主席を頂点とする現在の中国は、共産 鄧小平氏「人権より国権」 天安門巡り訪中代表団に外交文書公開で判明(外交文書公開)
政府、天安門当日「対中制裁拒否」 外交文書公開 G7首脳会議 中国・台湾 政治 12月23日 日本政府が天安門事件発生当日の1989年6月4日、中国を国際的に孤立させるのは得策でないと懸念し、主要7カ国(G7)としての共同制裁を拒否する方針を固めていたいきさつが、23日公開の外交文書で明らかになった。翌7月のフランスでのG7首脳会議(アルシュ・サミット)をにらんだ対応。非難宣言の採択を目指すG7の動きに一時反対していた経緯も判明した。 天安門事件で中国当局は民主化運動を武力弾圧し、国際社 政府、天安門当日「対中制裁拒否」 外交文書公開
日本、G7首脳会議「1対6」 天安門で中国と欧米の板挟み(外交文書公開) G7首脳会議 中国・台湾 12月23日 日本が1989年7月の主要7カ国首脳会議(アルシュ・サミット)で、天安門事件の非難宣言を巡り、中国と欧米諸国の板挟みに苦慮した実態が23日公開の外交文書で判明した。対中関係維持に腐心する日本と、人権重視の欧米が「1対6」(元外務省幹部)の構図で激突。宇野宗佑首相は自ら交渉で「中国の孤立化回避」の文言を入れ込むなど融和に努めた。中国は日本に照準を定め、国際包囲網をかいくぐろうと試みる。 劣勢 「中 日本、G7首脳会議「1対6」 天安門で中国と欧米の板挟み(外交文書公開)
日米中知る語り部 ジャパン・アズ・ナンバーワンのボーゲル氏死去 大石 格 北米 編集委員 12月21日 「いまの体制がいつひっくり返るかと心配で、彼らは夜もおちおち寝られないんですよ」 国際社会における中国の振る舞いが傲慢になっているのではないか。10年ほど前、エズラ・ボーゲル氏にそう尋ねたときの答えだ。彼らとは中国の指導部、なかんずく次代のエースと目されていた習近平(シー・ジンピン)氏を指す。 中国の外交姿勢が強硬になったのは、経済成長でいい気になっているからではない。大国化すればするほど統治体 日米中を知る語り部 エズラ・ボーゲル氏死去
中国、ボーゲル氏に哀悼 「中米関係の発展に貢献」 中国・台湾 12月21日 【北京=羽田野主】中国外務省の汪文斌副報道局長は21日の記者会見で、20日に死去した米社会学者のエズラ・ボーゲル氏について「中国の古い友人で、心から哀悼の意を表す」と話した。 汪氏は「ボーゲル氏は中米の意思疎通と交流 中国、ボーゲル氏に哀悼 「中米関係の発展に貢献」
習近平氏が軍トップ維持におわす「第3の100年目標」 米大統領選 貿易摩擦 習政権ウオッチ 中沢 克二 中国・台湾 コラム 12月9日 「今回、習近平(シー・ジンピン、国家)主席は軍リーダーとして実現すべき『第3の100年目標』を追加した。(中国)政治上の意味は相当大きいだろう」。中国内から聞こえてくる識者の声である。 中国では「2つの100年」が叫ばれてきたが、「3つの100年」という政治用語はまだない。だが10月末の共産党の中央委員会第5回全体会議(5中全会)に突然、登場した中国軍創設100年の2027年に向けた奮闘目標が事 習近平氏が軍トップ維持におわす「第3の100年目標」