馬氏は共産党の矛盾の象徴 成長と統制の両立は困難 (FT) ジャミル・アンデリーニ FT FT commentators 3月5日 米アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏や米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏が公の場から姿を消したとする。きっとバイデン米大統領の命令で逮捕されて、政府の極秘の場所で厳しい取り調べを受けているのだ、と誰もが即、何の疑いもなくそう考える状況を想像できるだろうか。 だが世界第2位の経済大国では起きている。保有資産が500億ドル(約5兆3000億円)を超えるアリババ集団創業者の馬雲(ジ [FT]馬氏、共産党の矛盾を象徴
株高生む「お金への呪縛」 新需要の創出が焦点に 株式投資 橋本 隆祐 明日へのヒント 編集委員 増やす 3月3日 日経平均株価が2月15日、節目の3万円を回復した。新型コロナウイルス感染症の影響がくすぶり、世界経済が停滞するなかでの株高には違和感を持つ人も多いだろう。背景には何があるのか。実体経済の回復にどう結びつくのか。「資産選好」という概念を使いバブルの仕組みを理論化してきた大阪大学社会経済研究所の小野善康特任教授は、「お金への呪縛」が株高を生んだと見る。 ■株高、実体経済で説明できず ――3万円乗せの 株高生む「お金への呪縛」 新需要の創出が焦点に
「GAFAの敵」を味方に、マイクロソフトの成長戦略 田中 暁人 編集委員 ネット・IT Nikkei Views 3月1日 グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムの「GAFA」と呼ばれる米巨大テクノロジー企業への市場独占批判が世界規模で強まるのを尻目に、もう1社の巨大テック企業が成長を謳歌している。「GAFAの敵の味方」との地位を確立しつつある米マイクロソフトだ。 「数百匹の小魚が1~2匹のクジラと対峙しているようなもの。独占企業との交渉は難しい」。2月11日、マイクロソフトのブラッド・スミス社長 「GAFAの敵」を味方に、マイクロソフトの成長戦略
脱炭素の波頭とらえるスタートアップたち 2月26日 バイデン米大統領就任を契機に、脱炭素社会の実現に向けた動きが加速している。1月に開催された世界最大のデジタル技術見本市「CES」の基調講演では、米ゼネラル・モーターズ(GM)が全車種の電気自動車(EV)化を表明した。大手だけでなくスタートアップでも独自技術を前面に脱炭素の波頭に乗ろうとする。今月は炭素回収コンクリートやクリーン燃料(エレクトロフューエル)といったスタートアップの技術を紹介する。 脱炭素の波頭とらえるスタートアップたち
社会というソフト 改定を (FT) FT FT commentators 2月24日 科学技術を信奉するテクノロジストに、何らかの課題に取り組むよう頼んだら「技術的な解決策は必ずある」と当たり前のように返ってくるはずだ。気候変動についても、世のテクノロジストたちは地球温暖化と戦うために、かつてないほど創意に富んだ解決策を編み出している。 例えば、微粒子を雲の種のように空中にまいて太陽を遮り、地球を冷やす技術はすでに存在する。原子を分裂させるのではなく、くっつけることでエネルギーを [FT]社会というソフト 改定を
会沢高圧が低炭素コンクリ、製造時CO2抑え強度1割増 カーボンゼロ 北海道 住建・不動産 環境エネ・素材 2月22日 コンクリート製造の会沢高圧コンクリート(北海道苫小牧市)は4月、二酸化炭素(CO2)を混ぜて強度を1割程度高めたコンクリートを発売する。通常に比べセメント使用量を約8%減らし、製造時のCO2排出量を抑えた点が特徴。企業の環境意識の高まりを背景に、初年度は30万トン程度生産する。 カナダのカーボンキュア・テクノロジーズの新製法を取り入れた。会沢高圧はカーボンキュア社と2020年7月にライセンス契約 会沢高圧が低炭素コンクリ、製造時CO2抑え強度1割増
テキサス大停電、深刻な水不足誘発 再発防止へ電力規制強化も 北米 環境エネ・素材 2月20日 【ニューヨーク=山内菜穂子】米南部を中心とする記録的な寒波の影響で、テキサス州が停電に続いて深刻な水不足に直面している。低温による水道管破裂や停電による水処理施設の停止で広範囲で断水が発生した。水道水を飲む場合は煮沸するよう求める勧告も出た。停電の再発を防ぐため、アボット知事は発電機など電力システムをつくる重要設備が凍るのを防ぐよう義務づける規制強化を州議会に要請した。 州内の電力供給の大半を担 テキサス大停電、深刻な水不足誘発 再発防止へ電力規制強化も
最も知的なゲーム「ブリッジ」、世界つなぐ楽しさ カバーストーリー 2月18日 「人間の知力が考え出した最も面白く、最も知的なゲーム」(英作家、サマセット・モーム)。コントラクトブリッジは世界三大カードゲームの一つで、ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットも熱心な愛好者。駐日英国大使館での仕事と同時に趣味で始めたこのゲーム、私は競技者としてだけでなく、学術研究、そして普及活動にも取り組んでいる。 ブリッジはトランプを使ったゲームで、2(ペア)×2のダブルス戦。2~A(最強)5 最も知的なゲーム「ブリッジ」、世界つなぐ楽しさ
トップ交代が下手な日本 長期投資の妨げにも マーケット反射鏡 前田 昌孝 コラム 編集委員 株式 2月17日 出番は月1~2回にもかかわらず、年俸1000万円超えも多い社外取締役に、もし報酬額にふさわしい役割があるとすれば、企業の潜在力を生かせる次のトップを全世界から発掘することではないか。最近話題の「組織委員会」に限らず、日本はトップ交代が下手だ。カリスマ経営者のたぐいまれな指導力でぐんぐん成長している一握りの日本企業も、いずれ来るトップ交代がギクシャクするかもしれないと考えると、長期投資をためらって トップ交代が下手な日本 長期投資の妨げにも
温暖化対策、日本は技術革新で貢献を ビル・ゲイツ氏 カーボンゼロ 藤井 彰夫 Think! 時論・創論・複眼 2月15日 今、世界は2つの危機に直面している。1つ目は目前にある新型コロナウイルスの感染爆発。2つ目は将来を脅かす地球温暖化だ。米IT(情報技術)企業の巨人マイクロソフト創業者から、国際的な慈善事業家に転身したビル・ゲイツ氏に、地球温暖化問題への対応を中心に聞いた。 環境対応製品の上乗せ価格、ゼロに近づける ――地球温暖化問題に取り組むきっかけは。 「2000年にビル&メリンダ・ゲイツ財団を設立し 温暖化対策、日本は技術革新で貢献を ビル・ゲイツ氏