中国、コロナ「戦時宣言」乱用厳禁が証明する危機再来 新型コロナ 習政権ウオッチ 中沢 克二 中国・台湾 編集委員 コラム 1月20日 羊飼いの少年がいつも「オオカミが来るぞ」とウソを叫んでいると、本当にオオカミが来た時、大人に信じてもらえず、羊が食い尽くされる大惨事を招く。そんなイソップの寓話(ぐうわ)まで引いて中国の中央政府が各地方の新型コロナウイルス対策の虚飾を厳しく非難する異常事態が起きている。 問題になったのは、コロナとの戦いで安易に「戦時状態」に入ったという宣言を乱発する地方政府の行動だ。「大砲を持ち出して蚊を打つま 中国、コロナ「戦時宣言」乱用厳禁が証明する危機再来
毛沢東の生誕127年と習氏の講話 北京ダイアリー(2020年10~12月) 北京ダイアリー 中国・台湾 12月28日更新 26日、北京の天安門広場には長蛇の列ができていた。広場の真ん中に建つ「毛主席記念堂」に向かう人びとの列だ。 この日は建国の父、毛沢東の生誕127周年だった。 記念堂には毛の遺体が安置されている。中華人民共和国を築いた英雄として、毛の人気はいまも絶大だ。ふだん午前中しか見学できない記念堂はこの日、午後も開放され、参観者の人波は終日、絶えなかった。 北京にはもう一つ、毛とゆかりの深い場所がある。秋の紅葉で有 毛沢東の生誕127年と習氏の講話 北京ダイアリー(2020年10~12月)
衆院議長、香港情勢で懸念伝達、習氏側近に 政治 12月15日 大島理森衆院議長は15日、衆院議長公邸で中国の栗戦書(リー・ジャンシュー)全国人民代表大会(全人代)常務委員長とテレビ会議方式で協議した。大島氏は沖縄県・尖閣諸島周辺での中国公船による領海侵入や中国が統制を強める香港情勢について懸念を伝えた。 栗氏は習近平(シー・ジンピン)国家主席の側近で中国共産党序列3位にあたる。衆院事務局によると延期した習氏の国賓来日を巡るやりとりはなかった。 大島氏は「両 衆院議長、香港情勢で懸念伝達、習氏側近に
中国、米制裁に反発「報復する」 トランプ政権 中国・台湾 12月8日 【北京=羽田野主】中国外務省の華春瑩報道局長は8日の記者会見で、トランプ米政権が香港の民主派を弾圧しているとして中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の常務委員会の副委員長14人を制裁対象に指定したと発表したことに反発した。「米国の悪辣な行動に断固として有力な報復措置をとる」と話した。 米国が制裁の対象としたのは、共産党序列25位以内で政治局員でもある王晨氏や、中国最高人民検察院(最高検) 中国、米制裁に反発「報復する」
戦時のステルス北戴河会議、習近平氏が演出する緊張 習政権 習政権ウオッチ 中沢 克二 コラム(国際) 中国・台湾 8月19日 「今年の夏は普通ではない。本当に全く見えない『ステルス(北戴河)会議』だ」「政治的には戦時のような緊張感が醸し出された異例の『夏休み』になった」。中国の識者らの感想である。 この夏、主要な最高指導部メンバーの動静不明期間が異様に長く、しかも河北省の海辺にある保養地、北戴河に集まっていた証拠も一切、出ていない。国家主席、習近平(シー・ジンピン、67)は半月以上も雲隠れ。異例ずくめの8月の中国政局で 戦時のステルス北戴河会議、習近平氏が演出する緊張
習指導部と長老の北戴河会議、薄れる存在感 期間短縮も 習政権 中国・台湾 8月6日 【北京=羽田野主】毎年8月に中国共産党の指導部と、引退した長老が国政の重要課題を話し合う「北戴河会議」に異変が起きている。習近平(シー・ジンピン)指導部は会議の前に重要な政治日程と長期目標の策定を決めてしまった。長老らの意見を聞く北戴河会議の存在感が薄れている。 北戴河会議は北京に近い河北省の避暑地、北戴河に現役指導部と長老らが非公式に集まり党の重要政策などを話し合う機会だ。日程や会議の内容は公 習指導部と長老の北戴河会議、薄れる存在感 期間短縮も
「香港」語らぬ李首相 北京ダイアリー(2020年5月) 中国・台湾 7月13日 新型コロナ禍で異例ずくめだった全国人民代表大会(全人代)が28日、人民大会堂で閉幕した。世界が最も注目したのはもちろん 「香港」語らぬ李首相 北京ダイアリー(2020年5月)
中国、例外だらけの「法治」 統制正当化の道具に 習政権 中国全人代 香港デモ 中国・台湾 政治 7月10日 中国で香港への統制を強める「香港国家安全維持法」が成立した。法案の審議入りから12日という異例のスピード採決だった。共産党の一党体制で法整備のルールには抜け穴となる例外規定が多い。習近平(シー・ジンピン)指導部は社会統制を正当化する道具として「法治」を使う。 中国の立法は全国人民代表大会(全人代)が担う。地方政府や軍など党が指導する各組織が選んだ約3000人の代表で構成する。普通選挙で代表を選ぶ 中国、例外だらけの「法治」 統制正当化の道具に
中国、国家安全法施行へ準備加速 香港長官「支持」 習政権 新型コロナ 中国・台湾 6月4日更新 【北京=羽田野主、香港=木原雄士】中国政府は3日、香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官を北京に呼び、香港で反中国共産党などの活動を禁じる「香港国家安全法」の施行への準備を加速すると伝達した。香港の高度な自由を保障する「一国二制度」を揺るがしかねないとして国際社会の批判を集めている同法だが、6月中の施行も視野に強行突破する構えだ。 中国国営中央テレビ(CCTV)などによると、林鄭氏は 中国、国家安全法施行へ準備加速 香港長官「支持」
中国、香港に「国家安全法」導入方針決定 全人代閉幕 習政権 新型コロナ 中国・台湾 5月28日 【北京=羽田野主】北京で開いた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は28日、反体制活動を禁じる「香港国家安全法」の制定方針を採択して閉幕した。中国が国家安全に関する機関を香港に設置して直接取り締まりができるようになる。香港で言論の自由が中国本土並みに制限され、高度な自治を認める「一国二制度」が形骸化するとして、米国や香港の民主派は反発を強めている。 北京の人民大会堂で習近平(シー・ジンピン)国 中国、香港に「国家安全法」導入方針決定 全人代閉幕