フィリピンでワクチン接種開始 シノバック製 新型コロナ 東南アジア 3月1日 【マニラ=遠藤淳】フィリピンで1日、新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製のワクチンで、医療従事者らが接種を受けた。今後、国民への接種を急ぎ、早期の経済再開を目指す。 ワクチン接種はまず、マニラ首都圏にある6病院で医療従事者らを対象に開始。政府からはコロナ対策の責任者のカリート・ガルベス氏らが接種を受けた。同氏は「希望する医療従事者は3月 フィリピンでワクチン接種開始 シノバック製
フィリピン、法人税30%から25%に 製造業育成狙う 東南アジア 2月4日更新 【マニラ=遠藤淳】フィリピン議会は3日、法人税減税を柱とする「企業復興税優遇法案」を承認した。ドゥテルテ大統領の署名を経て発効する。現在30%と東南アジアで最も高い法人税率を25%に引き下げる。中小企業向けの法人税は20%にする。製造業の育成につなげ、新型コロナウイルス禍で低迷する経済の起爆剤とする考えだ。 ドゥテルテ政権は2018年1月に個人所得税を引き下げ、自動車などの物品税を引き上げる税制 フィリピン、法人税30%から25%に 製造業育成狙う
南シナ海の規範策定 域外国関与巡り溝 中・ASEAN 中国・台湾 東南アジア 1月4日 【マニラ=遠藤淳】中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が南シナ海の紛争抑止に向けて進める「行動規範」の策定作業が難航している。ASEANが域外の非当事国との連携を探る動きに中国が反発している。新型コロナウイルスの影響もあり協議は進まず、目標とする2021年の合意ができるかどうか不透明感が漂っている。 南シナ海で20年12月26日、ベトナム南部ホーチミン市に寄港していたインド海軍の艦船がベトナム 南シナ海の規範策定 域外国関与巡り溝 中・ASEAN
東南アジア・米国、安全保障や経済分野で駆け込み合意 トランプ政権 北米 東南アジア 12月28日 【ジャカルタ=地曳航也、ハノイ=大西智也】2021年1月20日の米国の政権交代を前に、安全保障や経済などの協力でトランプ政権と合意に持ち込む東南アジア各国の動きが相次ぐ。実利を重視するトランプ大統領の在任中に、駆け込みで成果を得たい東南アジア側の思惑がのぞく。人権や民主主義などの理念を優先しそうなバイデン次期米大統領のアジア政策への不安も背景にある。 8日、フィリピンのロレンザーナ国防相は、マニ 東南アジア・米国、安全保障や経済分野で駆け込み合意
南シナ海、緊密に協力 日フィリピン首脳が一致 政治 12月14日 菅義偉首相は14日、フィリピンのドゥテルテ大統領と電話で20分間協議した。中国が活発な活動を展開する南シナ海情勢について意見交換し、緊密な協力で一致した。首相は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、連携を呼 南シナ海、緊密に協力 日フィリピン首脳が一致
アジアのポピュリズムは消えない J・クラブツリー氏 小柳 建彦 Asiaを読む 編集委員 11月28日 トランプ米大統領の敗北は、世界のポピュリズム(大衆迎合主義)の潮目が変わりつつあるかもしれない、という一筋の希望を与えた。トランプ氏と同様に独裁的な傾向がある指導者は、新型コロナウイルスへの対応におおむね失敗した。有権者は彼らにも反旗を翻すかもしれない。 だが、アジアではその兆候はほとんどみられない。インドのモディ首相やフィリピンのドゥテルテ大統領らは、新型コロナ対策にほぼ完全に失敗したが、かつ アジアのポピュリズムは消えない J・クラブツリー氏
フィリピン、エネ開発で対中接近 新旧財閥が連携競う アジアBiz 環境エネ・素材 中国・台湾 東南アジア 11月20日更新 【マニラ=遠藤淳】フィリピンで天然ガス田開発が再び動き出す。政府が南シナ海での開発を6年ぶりに承認し、新たな鉱区も割り当てる。大手財閥のメトロ・パシフィック・インベストメンツ系と新興財閥のウデンナ・グループが競合する。海洋資源の開発を巡っては中国と共同開発を目指すことで首脳間で合意しており、対中接近が強まりそうだ。 「エネルギー開発をけん引役に経済を再び軌道に乗せる」。フィリピンのクシ・エネルギ フィリピン、エネ開発で対中接近 新旧財閥が連携競う
フィリピン、米軍の地位協定 破棄を再び先送り 東南アジア 11月11日 【マニラ=遠藤淳】フィリピンのロクシン外相は11日、同国内での米軍の活動を認める「訪問軍地位協定(VFA)」を破棄する時期を再び6カ月先送りすると発表した。一方的に8月に破棄すると米側に通告した後、6カ月先送りしていた。米国に誕生する見込みのバイデン政権の出方をうかがう狙いとみられる。 ロクシン外相の声明によると、ドゥテルテ大統領がVFAを破棄する時期をさらに6カ月先送りすることを決め、米側に伝 フィリピン、米軍の地位協定 破棄を再び先送り
フィリピン、「2国間関係強化を」 バイデン氏当選で 米大統領選 東南アジア 11月8日 【マニラ=遠藤淳】米大統領選でバイデン前副大統領の当選が確実になったことを受け、フィリピンのロケ大統領報道官は8日、「フィリピンと米国は長きにわたる関係を築いており、バイデン政権のもと、2国間関係をより強化したい」との声明を発表した。 声明では、国民を代表しドゥテルテ大統領がバイデン氏に祝意を伝えるとし、「我が国は相互の尊敬と フィリピン、「2国間関係強化を」 バイデン氏当選で
フィリピン、南シナ海の油田探査許可 中国と開発前進も 中国・台湾 東南アジア 10月16日 【マニラ=遠藤淳】フィリピンのエネルギー省は15日、ドゥテルテ大統領が南シナ海の排他的経済水域(EEZ)内での油田探査を許可したと発表した。共同開発について中国と交渉を進める。2019年に中国と合意した海洋資源の共同開発に向けて前進する可能性がある。 ドゥテルテ氏が油田探査を許可したのは、南西部パラワン島沖の3つの鉱区。フィリピン国家石油会社と民間企業が保有するが、中国などとの領有権争いを理由に フィリピン、南シナ海の油田探査許可 中国と開発前進も