痛みや生、繊細に描く 回顧2020 短歌 読書 12月26日 (1)如何なる花束にも無き花を 水原紫苑著(本阿弥書店・2700円)(2)Lilith(リリス) 川野芽生著(書肆侃侃房・2000円)(3)玄牝(げんぴん) 高木佳子著(砂子屋書房・3000円) 戦後75年であった今年、戦後短歌を牽引(けんいん)してきた岡井隆が亡くなった。多様な方法を試み短歌の可能性を求め続けた岡井像は、様々な価値観や方法を生んできた戦後短歌そのものの歩みとも重なる。 今年、若手 痛みや生、繊細に描く 回顧2020 短歌
現実を挑発する文語 意味や立ち位置を問う 回顧2017 短歌 批評 12月30日 SNSによる短い言葉、断片的な呟(つぶや)きによって世界が揺れる今日。そのような言葉が満ちる世界で短詩型文学の意味はどこにあるだろう。 (1)えぴすとれー 水原紫苑著(本阿弥書店・3000円)(2)人魚 染野太朗著(KADOKAWA・2600円)(3)時祷集 三枝浩樹著(KADOKAWA・3000円) 今年も引き続き論点となった口語と文語を巡る問題には、スタイルの違い以上に、今日の短歌の意味や立ち 現実を挑発する文語 意味や立ち位置を問う 回顧2017 短歌