丑つまずくか2021年 命運握るコロナワクチン 滝田 洋一 編集委員 核心 1月18日 2021年は丑(うし)年。過去を振り返っても、丑年は経済や政治が大波乱になっている。今年もまた丑がつまずく年になるのだろうか。 リーマン・ショックが尾を引いた09年。日本はマイナス成長に陥り、総選挙敗北で自民党は下野した。21年の日本もコロナ禍に襲われ、経済が大きく落ち込んでいる。 菅義偉政権の命運を握るのは、衆院議員の任期が満了する10月までに実施される衆院選。その試金石として、4月25日の補 丑つまずくか2021年 命運握るコロナワクチン
自民、静観の財政規律派 コロナ・衆院選が重荷に 菅内閣発足 新型コロナ 税・予算 政治 12月24日 政府の2021年度予算案は一般会計総額が過去最大の106兆円となった。新型コロナウイルスや次期衆院選などに配慮し、自民党内の財政規律派は静観を続ける。財政再建が党内の主導権争いに絡んだかつての光景は見られない。 政府・与党はコロナ対応で足元の景気対策に手厚い予算が必要との認識は共有する。ここに来て中長期的な財政再建目標にも揺らぎが出てきた。 8日の自民党の政調審議会と総務会で象徴的な場面があった 自民、静観の財政規律派 コロナ・衆院選が重荷に
自民「代理職」、実力者を補佐 番頭・実務・ホープ 政治 11月27日 自民党は実力者を補佐する「代理・代行」ポストが時に耳目を集める。幹事長代理や政調会長代理らが政策決定と党内の主導権争いに影響力を及ぼす場合があるためだ。全権委任される「番頭型」や調整役を引き受ける「実務派」、次世代を起用する「ホープ」といった類型がある。 現執行部では林幹雄幹事長代理が実務派と評される。二階俊博幹事長と菅義偉首相の会談に同席し、二階氏の記者会見や各省庁幹部による政策の事前説明にも 自民「代理職」、実力者を補佐 番頭・実務・ホープ
さらば霞が関、官僚たちの起業 着ぐるみ営業も辞さず 日経産業新聞 経済 コラム(ビジネス) スタートアップ 東南アジア 11月9日 東京・霞が関の中央省庁からスタートアップ業界に身を転じた「脱藩」官僚が活躍している。旧態依然としたお役所仕事や風土と決別。官庁時代に培った経験を糧に有望なスタートアップを芽吹かせたり、海外に飛び出し地道に営業に汗をかいたりと自ら選んだ道を突き進む。官僚たちの転職を追った。 「採用から知的財産の管理、会計監査まで手伝います」。ベンチャーキャピタル(VC)、東京大学エッジキャピタル(UTEC、東京・ さらば霞が関、官僚たちの起業 着ぐるみ営業も辞さず
金融庁、東証に原因究明を指示 システム障害で 東証システム障害 経済 金融機関 10月1日 金融庁は1日、東京証券取引所が取引情報を配信するシステムで障害を起こした問題で、東証に原因究明と復旧に向けた対応を求めた。東証は過去にもトラブルがあったが、システム障害で株式の売買を終日停止するのは初めてで、今回はさらに重い対応が迫られそうだ。 金融庁は東証に迅速な復旧を求めるとともに、システム障害の詳しい経緯について調べている。東証は2005年にも全ての銘柄の取引を停止する大規模なシステム障害 金融庁、東証に原因究明を指示 システム障害で
「首相臨時代理」は置けるか 許されぬ安易な権力移動 政治アカデメイア 清水 真人 編集委員 コラム(政治) 政治 8月25日 首相の安倍晋三の体調不安説が再燃した。2007年に第1次内閣を1年で投げ出した際にも見え隠れしながら、議論が尽くされなかった論点もよみがえる。国家統治を左右し、最高度に政治的な宰相の健康問題を誰がどう客観性をもって判断するのか。入院して一時的に首相臨時代理を置くような対応はできるのか、できないのか。不用意な権力の空白や移動は許されない。 ■退陣で官邸に空白の13日間 「私が感染した場合だが、しっか 「首相臨時代理」は置けるか 許されぬ安易な権力移動
遠心力が迫る野党再編 政権奪取失敗の宿命 政治 7月31日 衆院議員の任期満了を1年3カ月後に控え、立憲民主党と国民民主党の合流構想が再燃した。権力への固執を求心力に変える与党と違い、遠心力が働きやすい野党は選挙のたびに離合集散を繰り返す。この四半世紀に起きた50回を超える政党の分裂・合併や党名変更の大半は野党である。 ■立民と国民、再び 立民と国民民主の合流構想はこれまで何度も協議を重ねながら決着に至っていない。今回も党名や憲法改正への路線を巡る両党の溝 遠心力が迫る野党再編 政権奪取失敗の宿命
小林光一(24)土曜木谷会 小林光一 私の履歴書 6月25日 1971年、日本棋院が東京・市ケ谷駅近くに移転してから、2階の大広間では毎週「土曜木谷会」が開かれていた。多い時は100人ぐらいのファンが集まり、囲碁に興じる。私は禮子と結婚して以来、32年間、中心メンバーとして関わった。 もともとは師匠の木谷実先生が、東京・四谷の道場近くで始めたファンの集い。木谷先生は道場を訪れるアマチュアを誰彼構わず受け入れ、お土産を持たせて帰らせるくらい、ファンを大事にし 小林光一(24)土曜木谷会
高所得者とは誰のことか 風見鶏 大石 格 新型コロナ 編集委員 コラム(政治) 5月31日 一律10万円の特別定額給付金の申請はお済みだろうか。私事になるが、あれやこれや思い悩み、申請しないことにした。 「将来世代に借金を残さない」と胸をはれるほど、殊勝な心がけというわけではない。定年間近なので、老後を考えれば、カネがあるに越したことはない。来年だったならば、大手を振って申請しただろう。 要するに「一律支給ではなく、所得制限を設けるべきだ」との論陣を張った手前、そのくせおまえはもらうのか 高所得者とは誰のことか
政治と検察 「統制と独立」の微妙な間合いに激震 政治アカデメイア 清水 真人 編集委員 コラム(政治) 政治 5月26日 検察はどのような犯罪をも捜査でき、公訴を提起できる唯一の存在だ。法務省にある特別な行政機関で、トップの検事総長らの任免権は民意を背景とする内閣が持ち、民主的統制の下にある。半面、準司法的性格を帯びる強大な検察権の行使には厳格な政治的中立性や独立性も必須条件だ。一筋縄では行かない微妙な間合いで対峙してきた政治と検察に激震が走っている。 ■「カミソリ」を痛罵した「ミスター」 時計の針を1987年の初夏 政治と検察 「統制と独立」の微妙な間合いに激震