習氏「米抜き経済圏」急ぐ 共産党100年、3期目視野に 習政権 中国・台湾 1月2日 「実は2021年、目玉になるはずの作品があった」。映画関係者は打ち明ける。中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席の父、習仲勲元副首相を描いたドラマだ。 仲勲氏は建国の父、毛沢東氏らと国共内戦などを戦った「八大元老」の一人。党内の審査で待ったがかかり、お蔵入りになったという。「習氏への個人崇拝につながり、かえって批判を招きかねない」。こんな意見が相次ぎ浮上したためだ。 中国共産党は今年7月に創立1 習氏「米抜き経済圏」急ぐ 共産党100年、3期目視野に
ああ深圳、父の悲哀胸に権力志す習近平政治の不安 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 中沢 克二 コラム(国際) 中国・台湾 編集委員 10月14日 華為技術(ファーウェイ)、騰訊控股(テンセント)など米中技術覇権争いの最前線に立つ企業がひしめく広東省の深圳経済特区。その設立40周年の記念式典に出席するため広東省入りした国家主席の習近平(シー・ジンピン)は、父、仲勲の面影を追いながら、今後長く続く政治的な闘いへの決意を固めているのではなかろうか。 なぜなら、広東省はどん底からはい上がった父が再び成功をつかんだ幸運の地である半面、その一角にある ああ深圳、父の悲哀胸に権力志す習近平政治の不安
トランプ氏感染並みに中国揺るがす「習・王」たそがれ 習政権 習政権ウオッチ 中沢 克二 新型コロナ コラム(国際) 中国・台湾 編集委員 10月7日 10月2日、米大統領、トランプが自身のツイッターで新型コロナウイルス感染を明らかにした衝撃が世界に走った頃、地球の裏側にある中国ではそれに匹敵するインパクトを持つとみられる大事件を伝える発表文が億単位のスマートフォン画面上に現れた。 中央巡視組の元巡視員、董宏が中央規律検査委員会と国家監察委員会の規律審査と監察調査を受けた――。それはたった1行でしかない。 ある中国共産党員の感想が事態を的確に表 トランプ氏感染並みに中国揺るがす「習・王」たそがれ
変質する鄧小平氏の遺産 北京ダイアリー(2020年6月) 中国・台湾 8月7日 いま、世界が最も注目する中国の役所かもしれない。香港政策を統括する「国務院(政府)香港マカオ事務弁公室」だ。 変質する鄧小平氏の遺産 北京ダイアリー(2020年6月)
「香港」語らぬ李首相 北京ダイアリー(2020年5月) 中国・台湾 7月13日 新型コロナ禍で異例ずくめだった全国人民代表大会(全人代)が28日、人民大会堂で閉幕した。世界が最も注目したのはもちろん 「香港」語らぬ李首相 北京ダイアリー(2020年5月)
2つの議会が映す現代史 北京ダイアリー(2020年4月) 中国・台湾 5月1日 ■2つの議会が映す現代史(4月30日) 29日、中国の国会にあたる全国人民代表大会(全人代)の開幕日が、ようやく5月22日に決まった。もともと予定していた3月5日から遅れること2カ月半。全人代の開催は、中国が世界に先駆けてコロナ危機から脱しつつある事実を象徴する。 29日午後、天安門広場の西側にある人民大会堂の前を車で通った。全人代に向けた準備がさっそく始まったのだろうか。天安門広場には2台の高所作 2つの議会が映す現代史 北京ダイアリー(2020年4月)
中国警察で「反習近平」勢力粛正 病毒戦から流毒戦へ 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 中沢 克二 新型コロナ コラム(国際) 中国・台湾 編集委員 4月22日更新 中国国家主席の習近平(シー・ジンピン)は今、新型コロナウイルスという病毒との戦いと経済立て直し、そして米大統領のトランプを代表とする中国の情報隠蔽と初動対応の遅れを責める外交圧力への反撃で手がいっぱいに見える。しかし、外部から見える風景と、当事者の意識はかなり違うようだ。 それを証明する重大な事件があった。中国の警察組織を束ねる公安省の次官、孫力軍(51)が、いきなり失脚したのである。共産党中央 中国警察で「反習近平」勢力粛正 病毒戦から流毒戦へ
中国慶祝70年の裏で芸術も動員する習主席の闘争 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 中沢 克二 コラム(国際) 中国・台湾 10月1日 中国建国70年の10月1日、厳戒態勢の北京・天安門の壇上には国家主席の習近平(シー・ジンピン)、元国家主席の江沢民(ジアン・ズォーミン)、前国家主席の胡錦濤(フー・ジンタオ)ら歴代指導者が並んだ。北京では4年ぶりとなる軍事パレードには、北米全域を射程に入れるという大陸間弾道ミサイル「東風41」など最新兵器が繰り出された。 習近平がトップに就いて7年。中国内で誰もが認める唯一の成果は「虎もハエも一 中国慶祝70年の裏で芸術も動員する習主席の闘争
再開業したホテルオークラ、中国革命の故郷だった 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 中沢 克二 コラム(国際) 中国・台湾 9月24日 新中国建国から70年の今秋、東京にひっそりと中国革命の真の端緒になった出来事を記念する碑が建てられた。4年間にわたった建て替え工事を経て今月、再び開業したホテルオークラの本館「The Okura Tokyo」(オークラ東京)の前である。 中国革命の本当の故郷は東京だった――。いきなりそう言われても、多くの日本人は面食らうだろう。辛亥革命によって清朝が倒れ、共和国家の中華民国が誕生する端緒となった 再開業したホテルオークラ、中国革命の故郷だった
よみがえる「天安門」の記憶 胡耀邦氏死去から30年 中国・台湾 4月15日 中国共産党で改革派の指導者として知られた胡耀邦・元総書記の死去から15日で30年がたった。民主化運動に理解を示して失脚した胡氏の死は、軍が学生らに発砲した天安門事件のきっかけとなった。事件から30年の節目でもある今年、当局は胡氏の追悼活動が広がるのを警戒している。 胡氏の墓は江西省の共青城市に整備された自然公園の一角にある。中国の彼岸にあたる4月5日の清明節の直後にここを訪れると、墓前には多くの よみがえる「天安門」の記憶 胡耀邦氏死去から30年