19年度の文化勲章受章者・文化功労者 主な業績 11月3日更新 政府は29日、2019年度の文化勲章受章者6人と文化功労者21人を発表した。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同5日に東京都内のホテルで開かれる。主な業績は次の通り。(五十音順、敬称略) 【文化勲章】 甘利俊一(あまり・しゅんいち)東大名誉教授。数理工学分野で世界に先駆けて情報幾何学を創設し、神経回路網理論研究でも卓越した業績を上げた。83歳。 坂口志文(さかぐち・しもん 19年度の文化勲章受章者・文化功労者 主な業績
吉野氏「令和第1号うれしい」 文化勲章親授式 「令和」新時代 11月3日 文化の日の3日、文化勲章の親授式が皇居・宮殿で開かれた。2019年のノーベル化学賞に決まった電気化学の吉野彰氏(71)や政治学の佐々木毅氏(77)、狂言の野村萬氏(89)ら6人に天皇陛下から勲章が授与された。 受章者はほかに、写真の田沼武能氏(90)、数理工学の甘利俊一氏(83)、免疫学の坂口志文氏(68)。陛下にとって、今回が初めての文化勲章親授式。 式後、受章者を代表して田沼氏が「それぞれの 吉野氏「令和第1号うれしい」 文化勲章親授式
政治学者の佐々木毅氏ら6人に文化勲章 10月29日 政府は29日、2019年度の文化勲章を政治学の佐々木毅氏(77)、狂言の野村萬氏(89)ら6人に贈ると発表した。文化功労者にはメディア芸術(ゲーム)の宮本茂氏(66)、歌舞伎の坂東玉三郎氏(69)ら21人を選んだ。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同5日に東京都内のホテルで開かれる。 ほかに文化勲章を受けるのは数理工学の甘利俊一氏(83)、免疫学の坂口志文氏(68)、写真 政治学者の佐々木毅氏ら6人に文化勲章
文化勲章の佐々木毅さん 思想通じ現代政治を分析 政治 10月29日 プラトンやマキャベリら政治思想家を幅広く研究対象とした。その幅が一人の研究者として時代・地域ともに傑出している点が評価された。「研究する思想家を1人に絞る政治学者が多いが、私は知的冒険心から多数を取りあげた。人と違った角度で政治を見られたかもしれない」と振り返る。 東西冷戦のまっただ中だった東大の学生時代、「イデオロギーに基づく政治権力に妥当性があるのか」との懐疑を抱き政治思想の研究を志した。研 文化勲章の佐々木毅さん 思想通じ現代政治を分析
令和デモクラシーへの道 核心 5月6日 ふしぎなくらいに、元号とともに日本政治は動いてきた。なぜか改元のころの問題がその時代のメインテーマになるからだ。後講釈とばかりいえないほど、元号を通して見えてくる政治がある。 明治はいうまでもなく維新で、天皇を中心にした国づくりが肝だった。自由民権運動もあり、立憲制をめざした。大正改元の直後には、第1次護憲運動がおこる。大正デモクラシーの起点だ。1918年には初の本格的な政党内閣である原敬内閣が 令和デモクラシーへの道
福島・大七酒造 天ぷらにも合う力強さは時間が醸す 4月13日 二本松城址(じょうし)、霞ケ城公園(福島県二本松市)ではこの季節、2500本の桜が咲きそろう。その城下町で宝暦年間から270年近く酒造りを続けているのが大七酒造だ。江戸時代から受け継ぐ製法「生酛(きもと)づくり」にこだわり、工程ごとに手間暇を惜しまない愚直な酒造りで異彩を放つ。 「宝暦大七」という商品がある。純米大吟醸。「ふねしぼり」と呼ばれる、圧力をかけずに醪(もろみ)の自重だけでゆっくりと絞 福島・大七酒造 天ぷらにも合う力強さは時間が醸す
がん細胞識別 レジ技術で ブレイン、パン見分けるAI応用 関西 AI 11月2日 システム開発のブレイン(兵庫県西脇市)は人工知能(AI)を使った病理診断の支援事業に乗り出した。AIがレジでパンの種類を瞬時に見分ける会計システムの技術を応用し、尿中のぼうこうがん細胞を識別する装置を開発。研究機関、大学との共同研究で100%近くに識別の精度を高め、対象を他のがんにも広げて2~3年内に医療機関への導入を目指す。病理医の不足を補い、正確で素早い病気の診断につなげる。 病理診断は患者 がん細胞識別 レジ技術で ブレイン、パン見分けるAI応用
自民党総裁選はなぜ盛り上がらないのか 政治アカデメイア 内閣改造 コラム(経済・政治) 政治 9月11日 自民党総裁選はなぜ、盛り上がらないのか。こう問う声が少なくない。同党が政権を独占し、派閥が激しく抗争する総裁選が「次の首相を決める選挙」だった1955年体制の残像は根強い。だが、衆院選を小選挙区中心に変え、与野党間の政権交代に道を開くと同時に「首相1強」も生み、派閥を弱体化させたのが平成デモクラシーだ。このゲームでの権力統制の手立ては、与党内の首相たらい回しより野党再生であり、国会改革だ。 ■派閥 自民党総裁選はなぜ盛り上がらないのか
春の叙勲 皇居で大綬章親授式 5月8日 春の叙勲の大綬章親授式が8日午前、皇居・宮殿の「松の間」であり、旭日大綬章の石原邦夫・元東京海上ホールディングス会長(74)、保岡興治・元法相(78)、桜井龍子・元最高裁判事(71)らが天皇陛下から勲章を授与された。 春の叙勲 皇居で大綬章親授式
国立大の改革で旗振り 叙勲受章の佐々木毅氏 4月29日 春の叙勲の受章者に決まった佐々木毅・東京大名誉教授(75)。大学運営の自由度を高める狙いで進められた2004年の国立大の法人化を東京大学長と国立大学協会会長として先導した。各大学の意見をまとめ、大学の意思決定の仕組みや教職員の人事制度などに道筋をつけた手腕が高く評価された。受章の知らせに「私自身はたいしたことはやっていないのに」とほほ笑む。 政治学者として官界や政界にも顔が広く、多くの内閣のブレ 国立大の改革で旗振り 叙勲受章の佐々木毅氏