赦免、政局の争点に急浮上 韓国・朴前大統領の実刑確定 朝鮮半島 1月14日 【ソウル=鈴木壮太郎】韓国最高裁で14日、朴槿恵(パク・クネ)前大統領(68)の懲役20年などの実刑が確定した。李明博(イ・ミョンバク)氏(79)から2代続けて保守系大統領経験者の有罪確定となり、保守派は強く反発した。2022年の次期大統領選をにらみ、革新系の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が2人の赦免に踏み切るかが政局の焦点に急浮上している。 大統領には国会の同意がなくても、刑を消滅・軽減させる 赦免、政局の争点に急浮上 韓国・朴前大統領の実刑確定
「李・朴元大統領に赦免を」 与党代表発言に広がる波紋 朝鮮半島ファイル 朝鮮半島 1月8日 2021年、韓国は「政治の季節」を迎える。4月に22年3月の大統領選の前哨戦となるソウル・釜山両市の市長補選があり、今秋には与野党が大統領候補を選出する。そんな一年の元旦、与党「共に民主党」の李洛淵(イ・ナギョン)代表が収監中の前職大統領、李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)両氏の赦免を提言。韓国政界に大きな波紋を広げている。 「適切な時期に2人の前職大統領の赦免を文在寅(ムン・ジェイ 「李・朴元大統領に赦免を」 与党代表発言に広がる波紋
李明博元大統領、収賄で懲役17年確定 韓国最高裁 朝鮮半島 10月29日 【ソウル=恩地洋介】韓国大法院(最高裁)は29日、収賄罪に問われ二審で懲役17年などの判決を受けた李明博(イ・ミョンバク)元大統領と検察の上告を棄却し、実刑判決が確定した。罰金130億ウォン(約12億円)と、追徴金57億ウォンも科される。保釈中の李氏は収監される。 韓国では退任後に刑事事件で起訴される大統領経験者が少なくない。実刑判決が確定した元大統領は全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・ 李明博元大統領、収賄で懲役17年確定 韓国最高裁
舎弟たちの世界史 イ・ギホ著 読書 9月19日 韓国の大統領が朴正熙(パクチョンヒ)だった時、千祥炳(チョンサンビョン)という詩人は「職業は貧乏」と豪語し、友人を定期的に訪ねて小遣いをせびっていた。要求額が小さいので、心優しい友人たちは笑いながら不当な徴収に応じていたのだが、1967年のある日、そんな金ヅルの一人が北朝鮮のスパイだという嫌疑でKCIA(韓国中央情報部)に摘発されてしまった。もちろん冤罪(えんざい)だったけれど、千祥炳もとばっち 舎弟たちの世界史 イ・ギホ著
親日派は国立墓地から排除 韓国式典が広げた波紋 朝鮮半島ファイル 日韓対立 朝鮮半島 8月21日 日本の植民地支配からの解放を祝う8月15日の「光復節」。ソウルで開かれた記念式典で文在寅(ムン・ジェイン)大統領よりも目立ったのが、独立運動家とその遺族でつくる「光復会」の金元雄(キム・ウォンウン)会長だった。激しい「親日派」糾弾の演説をぶちあげ、韓国社会に波紋を広げた。 ■「愛国歌」作曲家も断罪 「李承晩(イ・スンマン)は親日派と結託した。韓国は民族反逆者をまともに清算できない唯一の国となった」 親日派は国立墓地から排除 韓国式典が広げた波紋
北朝鮮スパイ捜査を警察へ 韓国、情報機関を改革 北朝鮮 朝鮮半島 8月11日 【ソウル=恩地洋介】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が情報機関「国家情報院」の改革案をまとめた。国内の情報活動を廃止し、北朝鮮スパイの捜査権も警察に移管する。政治介入などを繰り返してきた情報機関の改革は文大統領の悲願だが捜査力への影響を懸念する声も上がる。 政府と与党が合意した改革案によると、国家情報院は「対外安保情報院」に変わる。国内の情報活動を廃止するほか、北朝鮮に関しては、情報収集は継続 北朝鮮スパイ捜査を警察へ 韓国、情報機関を改革
松浦晃一郎(9)援助外交 松浦晃一郎 私の履歴書 8月9日 1975年から2年半、80年から3年の合計5年半を経済協力局で勤務した。開発協力課長、政策課長、参事官を務めた。日本の対外援助は第2次世界大戦の戦後賠償として始まったが、私は68年にインドで開かれた国連貿易開発会議(UNCTAD)の第2回総会に出席して以来、日本は政府開発援助(ODA)の大幅増額と地域的拡大が必要であると感じていた。 開発協力課長時代は、国際協力事業団の新事業であるソフトローンに 松浦晃一郎(9)援助外交
文政権の革新カラーが「日米韓」を塗りつぶす日 朝鮮半島ファイル 日韓対立 峯岸 博 朝鮮半島 7月3日更新 「南北先行」に流れやすい韓国政権の重しとなってきたのが米国だ。2万8500人規模の在韓米軍を抜きに韓国の安全保障は成り立たないからだ。それでも文在寅(ムン・ジェイン)政権が従来の一線を越えるかもしれないとの懸念は国内外から消えない。韓国で強まる革新カラーに「日米韓」が塗りつぶされる日は来るか。 南北関係の悪化で引責辞任した韓国統一相の後任人事が注目されている。 複数の韓国メディアは革新系与党「共 文政権の革新カラーが「日米韓」を塗りつぶす日
韓国大統領「国家暴力の真相究明」誓う、光州事件40年 朝鮮半島 5月18日 【ソウル=恩地洋介】韓国南西部の光州で1980年、民主化運動の学生らに軍が発砲し160人以上が殺された光州事件が起きてから18日で40年を迎えた。特殊部隊に発砲を命じた軍の指揮命令などを巡り不明な点が残っており、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は政府の式典で「国家暴力の真相を必ず明らかにする」と述べた。 光州市によると、国が公式に認めた事件の死者は161人で、行方不明者は78人に上る。被害者団体は 韓国大統領「国家暴力の真相究明」誓う、光州事件40年
政治への情熱と執念 中曽根元首相、強い指導者像確立 政治 11月30日 「暮れてなお 命の限り 蝉(せみ)しぐれ」。日本の政界に一時代を築いた中曽根康弘元首相はこの句を好んで詠んだ。長い生涯を貫いていたのは、政治へのあくなき情熱と執念である。 首相就任以前の中曽根氏は「政界の風見鶏」「かんなくずのようにぺらぺら燃える男」などと世間の評価は芳しくなかった。首相に就任した中曽根氏はその手腕と実績で世評を一変させた。 従来の歴代首相とは異なり、自ら前面に出てリーダーシップ 政治への情熱と執念 中曽根元首相、強い指導者像確立