HISTORY(6)星野佳路氏 星野家、絶えぬ革新 日経MJ 長野 信越 コラム(ビジネス) サービス・食品 9月18日 私は星野家では5代目、旅館経営者としては4代目にあたります。幼い頃、祖父が私を知り合いに紹介する時には「孫」や「佳路」ではなく「うちの4代目です」と言っていたのを覚えています。子供の頃から自分は跡継ぎなのだと意識して生きてきました。 星野家の初代である星野嘉助は軽井沢に近い長野県佐久市岩村田で、生糸業を起こして輸出で財をなしました。一時は米国にも支店を構えたそうです。 その息子の星野国次は190 HISTORY(6)星野佳路氏 星野家、絶えぬ革新
絵の具手作り、変わらない色を届けて3代100年 東京 カバーストーリー 7月6日 東京・銀座8丁目の雑居ビルの中に月光荘はある。創業は大正6年(1917年)。絵の具、絵筆、パレットからそれらを持ち運ぶバッグまですべてを自社で製造し販売する。100年を超える老舗は私で3代目となる。創業者は祖父の橋本兵蔵だ。もともと、絵が好きでたまらないから始めた店ではない。運命を変えたのは偶然の出会いだ。 祖父は富山で生まれ育ち、18歳で上京。郵便局員や運転手などをしながら暮らしていた。あると 絵の具手作り、変わらない色を届けて3代100年
ゼリー生活 笹公人 プロムナード エッセー 3月13日 目に映るものが新鮮に見えるとき、人の心は揺れ動く。歌が生まれるのはいつもそんな瞬間だ。たとえば、旅の非日常的体験から生まれた秀歌は数多い。子供の短歌におもしろいものが多いのも、人生の旅がすべて冒険旅行のような彼らにとって、見るもの触るもの、すべてが真新しいからだろう。 尊敬する先輩歌人の今野寿美さんからお誘い頂き、数年前から、土屋文明記念文学館主催の「歌人が学校に!」という企画に参加している。群 ゼリー生活 笹公人
「ゲーム」をキーワードに詩歌を味わう展覧会 文化往来 3月4日 北原白秋の詩「源平将棋」、高浜虚子の句「加留多とる皆美しく負けまじく」、若手俳人として注目を集める佐藤文香の新作「人生ゲームの青い車が春の山へ」。これらの作品をつなぐ言葉は「ゲーム」だ。 「ゲームと詩歌」と題する常設展が、日本現代詩歌文学館(岩手県北上市)で開かれている。現在活動する詩人・歌人・俳人による直筆作品51点と物故作家の作品をチェス盤のトリックアートとともに展示し、珍しい企画といえる。 「ゲーム」をキーワードに詩歌を味わう展覧会
佐久ホテル 家訓守り600年、信玄も接待 サービス・食品 信越 2月14日 室町時代の1428年、望月城の望月河内守が現在の佐久ホテルの場所で領主として宿泊や料理を提供したとの古文書が残る。長野県随一の老舗企業で、十九代当主の篠澤明剛社長は「世界最古の飲食店としてギネスブックに申請している」と語る。 古文書をたどると、1531年に武田信玄を接待したのをはじめ、小林一茶、葛飾北斎、島崎藤村、柳田国男、北原白秋、若山牧水ら様々な人物が宿泊している。 幕末から明治の激動期に積 佐久ホテル 家訓守り600年、信玄も接待
貫地谷しほり 大好きなモノだけに囲まれて暮らしたい 1月11日 2007年のNHK連続テレビ小説『ちりとてちん』で、ヒロイン喜代美を演じた以降も、若手実力派女優として活躍する貫地谷しほりさん。最新作の映画『この道』で演じたのは、明治、大正、昭和を駆け抜けた詩人・北原白秋の妻、菊子。才能にあふれる文化人でありながら、どこか頼りない夫を優しく見守り支える菊子を、持ち前の透明感と柔らかな存在感で演じた。和服姿の古き良き日本女性が似合う印象が強い貫地谷さんだが、意外 貫地谷しほり 大好きなモノだけに囲まれて暮らしたい
山折哲雄(10)古本屋通い 山折哲雄 私の履歴書 3月10日 花巻での敗戦をはさんで、学校帰りに立ち寄るようになった古本屋があった。坂を上り下りして、駅前広場に出る。そこから街の中心部にむかう道を行くと、左手にそれがみえてくる。小さな構えの萬葉堂という店だった。主人の松崎さんがいつもにこにこ顔で迎えてくれた。東京の和歌の結社にも入っていて、ご自分で歌も詠む。 行くと、文壇や歌壇での直近の噂話をもちだして興味をさそう。つい長居をしていると、蔵の中に入って珍し 山折哲雄(10)古本屋通い
袋田の滝を名勝に指定 文化審答申、北原白秋の故郷など10件 11月21日 文化審議会(宮田亮平会長)は21日、日本三大名瀑(めいばく)の一つとされる「袋田の滝」(茨城県大子町)など10件を名勝に、7世紀に築造された日本最古のダム式ため池「狭山池」(大阪府大阪狭山市)など13件を史跡に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。 政府が来年の世界文化遺産登録を目指している「明治日本の産業革命遺産」の構成施設になっている三角西港(熊本県宇城市)がある「三角浦の文化的景観」な 袋田の滝を名勝に指定 文化審答申、北原白秋の故郷など10件
都心から日帰り圏 三崎のマグロは「トロビアン」 7月28日 ここは三浦半島南端の神奈川県三浦市。市内にある三崎水産物地方卸売市場では、ほぼ毎日マグロのセリが行われる。プロはしっぽの切れ端を見て、良しあしを判断するという。断面にしっかりとした年輪があれば、新鮮な証拠だ。所狭しと並べられたマグロに真剣なまなざしが注がれる。 ■盛り上がる朝8時 盛り上がるのは朝8時ごろから9時半ごろまで。セリは市場の1階で行われ、2階からは見学もできる。マイナス60度の冷凍庫か 都心から日帰り圏 三崎のマグロは「トロビアン」
詩人まど・みちお氏が死去 「ぞうさん」など作詞 2月28日 「ぞうさん」など多くの童謡を作詞した詩人のまど・みちお(本名=石田道雄=いしだ・みちお)氏が28日午前、老衰のため死去した。104歳だった。 戦前から児童雑誌に詩を投稿し、北原白秋に認められて童謡を作り始めた。「やぎさんゆうびん」「ぞうさん」「ふしぎなポケット」「一ねんせいになったら」などユーモアにあふ 詩人まど・みちお氏が死去 「ぞうさん」など作詞