クルーズ船対応 「五輪バイアス」の代償大きく 矢野 寿彦 新型コロナ 科学&新技術 Nikkei Views 編集委員 2月28日 日本政府によるクルーズ船での検疫隔離は、船内での集団感染を広げ、海外から批判を浴びる結末になった。およそ半年後に東京五輪を控え、新型コロナウイルスの脅威を甘くみて、国内への侵入を水際で食い止められると判断。その後も柔軟性を欠く対応に終始した。代償は大きい。 ある日突然、地震や津波、洪水といった大災害に見舞われると、「ありえない」「考えたくない」という思いから「自分だけは大丈夫」という心理が働き、 クルーズ船対応 「五輪バイアス」の代償大きく