師走だなぁ マンガ家 とり・みき エッセー 12月8日 コロナ禍中の断捨離から始まった模写やモノマネの話が思いもよらず長引いて気がつくと12月になってしまっている。 「師走だなあ。僕は12月になるといつも師走なんだ」と言ったのはタモリであったが、これもまた81年に発売後すぐに回収、廃盤になってしまった「タモリ3/戦後日本歌謡史」という傑作パロディアルバムの中のセリフだった。発売中止になったものの放送はなぜかOKということで、タモリさんが「元ネタの人は 師走だなぁ マンガ家 とり・みき
パロディの時代 マンガ家 とり・みき エッセー 11月24日 前回はマンガやマンガ家に限っての話だったが、70年代後半という同じ時期には、他の分野でもパロディやパスティーシュということを強く意識した人物や作品が登場し、私はこれらに強い影響を受けた。 まずは先述のタモリ。モノマネ対象の人物が話題にしそうもない案件について、その人物の思考法でアドリブ的に語る、という「思想模写」を開拓し従来の「声帯模写」とは一線を画した。イラストレーターの和田誠が著した「倫敦巴 パロディの時代 マンガ家 とり・みき
姓は丹下 マンガ家 とり・みき エッセー 10月27日 あなたは大河内傳次郎演ずる丹下左膳のモノマネができるだろうか。私は巧(うま)くはないけれども、まあまあできる。 科学実験のでんじろう先生は知ってるけど大河内っていったい誰よ、という反応が若い世代からは返ってきそうである。 大河内傳次郎は戦前を代表する時代劇のスターで丹下左膳は彼のハマリ役だった。戦後も脇に回って活躍したが1962年には物故している。そんな昔の俳優など知るわけがないし、ましてやモノ 姓は丹下 マンガ家 とり・みき