「割安株探し」急ぐ投資家 変わる前提、地銀株に脚光も スクランブル コラム 株式 3月5日更新 長期金利が上昇し始めたことを受け、保有株を業績などに照らして割安な銘柄に入れ替える投資家が増えてきた。景気回復と低金利環境の継続という前提が変わり、ハイテク株さえ持っていれば上昇相場についていけた状況が変わりつつあるためだ。他の投資家に先んじて有望な割安株を発掘し、資産構成を組み替えられるかが今後の勝敗を左右しそうだ。 「ようやく目利き力で勝負できる相場になってきた」――。きわめ投資で「ロング・ 「割安株探し」急ぐ投資家 変わる前提、地銀株に脚光も
三井物産が13年ぶり高値 景気期待、日本株と資源の交差点 スクランブル・フラッシュ コラム 株式 2月25日更新 25日の東京株式市場で日経平均株価は一時前日比500円高まで反発した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を受け、金融市場では景気回復が続き、インフレも進むと意識されている。こうした中で、世界の株式でも景気に連動して上昇しやすい日本株や、コモディティー(商品)への注目は特に高まっている。この日は日本株買いと、資源買いのストーリーが重なる三井物産株が約13年ぶりの高値を付けた。 25 三井物産が13年ぶり高値 景気期待、日本株と資源の交差点
3万円突破の裏に海外長期マネー 個人の投資熱にも火 スクランブル コラム 株式 2月15日 閑散としたトレーディングルーム、駆け上がる日経平均株価――。15日の東京市場はコロナ相場を象徴する展開となって3万円の大台を回復した。海外の中長期マネーが世界の景気回復を織り込んで動いている。30年半ぶりの株価水準が個人の投資熱に火を付けそうな気配が漂う。 午前9時23分。野村証券の東京大手町本社にある日本最大のトレーディングフロアでは、3万円の到達とともに、パラパラと散発的な拍手の音が響いた。 3万円突破の裏に海外長期マネー 個人の投資熱にも火
三菱自動車株が急騰 国内勢の売り手不在、株高誘う スクランブル・フラッシュ コラム 株式 2月10日 日経平均株価は2月に大幅高となり、30年半ぶりの3万円台を目前にしている。海外投資家の積極的な日本株買いがけん引する一方で、国内の機関投資家の利益確定売りが乏しいことが株高を招きやすくなっている。足元で上昇が目立つ自動車株など景気に連動しやすい割安株について、国内の機関投資家はリスク回避で持ち高をそもそも落としているうえ、先高観の強さから持ち高をこれ以上減らしにくくなっているためだ。 10日午前 三菱自株が急騰 国内勢の売り手不在、株高誘う
米国発、持ち高調整の大波 乗り越えるIT株は スクランブル コラム 株式 2月5日 日経平均株価が2万9000円の大台をうかがうなか、個別株では持ち高調整の動きが激しくなっている。米国の個人投資家による投機的な売買をきっかけとしたリスク調整が日本でも意識され、新型コロナウイルス下で買われてきたIT(情報技術)関連株の一部には利益確定売りが出やすい。投資家は大波を乗り越える株を見極めようとしている。 5日の東京株式市場で主役の座に躍り出たのはNTTデータ。一時12%高まで買われ、 米国発、持ち高調整の大波 乗り越えるIT株は
高値に迫る日経平均 米ETF経由でマネー流入 スクランブル・フラッシュ コラム 株式 2月3日 3日の東京株式市場で日経平均株価は一時、前日比300円超上昇した。米国の個人投資家の投機的な売買への懸念で相場が調整する前に付けた高値2万8822円が近づいてきた。中国景気の回復期待の恩恵を受ける日本株はアジア株の中でも出遅れて投資妙味があるとみた、米国の機関投資家の腰の強いマネーの流入が下支えしている。 QUICK・ファクトセットによると、米国上場の株式上場投資信託(ETF)で、2月1日までの 高値に迫る日経平均 米ETF経由でマネー流入
エムスリー大幅安 金融緩和に懐疑の芽、株高バブル警戒 スクランブル・フラッシュ コラム 株式 1月28日 28日の日経平均株価は一時前日比600円超下落し、2万8000円を下回った。コロナ下の株高を代表するエムスリー株が大幅安となった。米株式市場で個人投資家の投機的な売買が強まっているとの見方から、株高を支えていた大規模な金融緩和による「カネ余り」の負の側面が注目され、政策転換の可能性が意識された。低金利の恩恵を受けていたIT(情報技術)株などに調整リスクの兆しが出ている。 「ヘッジファンドが買いと エムスリー大幅安 金融緩和に懐疑の芽、株高バブル警戒
ESG情報開示、5年目の成果と課題 マーケットニュース 株式 1月20日 2020年11月、リコーの4年越しの取り組みに大きな成果があった。 世界の代表的なESG(環境・社会・企業統治)関連指数の1つ、「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)」のワールドインデックスは、組み入れ社数が世界で約320と狭き門だ。リコーは「主要ESG評価のトップ評価獲得」を掲げ、世界の同業種内で2位のスコアを獲得した。 17年には再生エネルギーの使用率100%を目指す ESG情報開示、5年目の成果と課題
分散投資で調整に備え 「ワクチン後」緩和縮小警戒 スクランブル コラム 株式 1月18日 投資家の間で、新型コロナウイルス下で進んだ株高の調整リスクに備える動きが出てきた。コロナワクチン接種が各国で進んだ「ワクチン後経済」では金融緩和・財政支出による下支え効果がコロナ禍ほどでなくなるとみるからだ。特に騰勢を強めたIT(情報技術)関連株への警戒が強く、投資分散やディフェンシブ株の組み入れを進めている。 「2021年は米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和政策の正常化が意識されて金利が上昇 分散投資で調整に備え 「ワクチン後」緩和縮小警戒
守りの運用、海外勢が備え V字回復シナリオを修正 スクランブル コラム 株式 1月5日 日本株の株高局面がいったん終わるとみて、守りの運用へ姿勢転換をはかる海外投資家が一部に出てきた。世界景気や企業業績のV字回復期待が株価に織り込まれるのはそう遠くないとの見方からだ。日本株のけん引役となった海外勢が弱気となれば、相場が節目を迎える可能性もある。 5日の日経平均株価は3日続落し、前日比99円安の2万7158円で引けた。再び緊急事態宣言が発令される見通しになったのが重荷となった。5日の 守りの運用、海外勢が備え V字回復シナリオを修正