鶯谷(東京・台東) 子規が愛した風雅の里 ひと・まち探訪 コラム(社会・くらし) 生活 5月30日 夕暮れ時、JR鶯谷駅の南口改札を出てすぐの陸橋から街並みを見下ろす。一つまた一つとラブホテルのネオンサインに明かりが入っていく。背後には上野の山が広がり、徳川家の菩提寺である寛永寺など、多くの寺が立ち並ぶ。猥雑(わいざつ)と静寂。線路を隔てた2つの地域が対照的な雰囲気を醸し出す。 「鶯谷」とは、江戸時代に皇族出身の寛永寺住職が京都から多くのウグイスを取り寄せ、辺りに解き放ったことに由来する。「関 鶯谷(東京・台東) 子規が愛した風雅の里