金持ち企業の変心 ロームが促すガバナンス相場の再起動 12月2日 2日の日経平均株価は年初来高値を更新した。中国景気の底入れ期待から世界株全体に強気ムードがにじむなか、日本株独自の買い材料としてガバナンス(企業統治)の改善に注目する動きも出てきた。金持ち企業の代表格だったロームが資本効率の向上に乗り出したのがきっかけだ。数年来浮沈を繰り返してきたこのテーマが日本株買い持続のカギを握りそうだ。 「私の運用人生で最高のCBだった」。ある日本株ヘッジファンドの運用者 金持ち企業の変心 ロームが促すガバナンス相場の再起動
東芝がヘッジファンドになる日 量子技術で高速取引 金融最前線 金融コンフィデンシャル 主要企業ニュース 11月25日 東芝が超高速で売買を繰り返すヘッジファンドの登録を検討している。量子技術や独自のアルゴリズムを使って、外国為替の裁定取引で利益を狙う超高速マシンを開発した。新技術は金融機関に売り込むだけではない。自ら高速取引業者となり、自己資金で試験運用を始める計画だ。金融とテクノロジーの垣根が取り払われるなか、東芝の超高速マシンはどこまで通用するか。既存の金融機関も強い関心を寄せている。 神奈川県川崎市の東芝 東芝がヘッジファンドになる日 量子技術で高速取引
ヤフー・LINE「ガラパゴス連合」アジア進出、時間勝負 ネット・IT 11月20日 Zホールディングス(HD)とLINEの経営統合が報じられた翌14日、メルカリ本社(東京・六本木)である幹部は漏らした。「全部、孫さん(ソフトバンクグループ=SBGの孫正義会長兼社長)がお買い上げか」 いずれ自社も買われる側に回りかねないとの危機感の裏側には、2014年に始めた米国事業の低迷がある。山田進太郎社長は8月、「今年が勝負の年。今後を判断する」と事業が岐路にあることを認めた。 日本のネッ ヤフー・LINE「ガラパゴス連合」アジア進出、時間勝負
日本株、17年上昇相場の再来か 「懐疑」で育つ強気 11月18日 米JPモルガンの著名ストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏は「マネーの流れが変化してきている」と確信している。世界景気の先行きに対する見方が「懐疑」から「楽観」に振れる前兆が出ており、マネーのうねりは2020年にかけて、日本株の買いに向かいそうだ。日経平均株価が年間で2割近く上げた17年の強気相場の再来となる可能性がある。 コラノビッチ氏が指摘する前兆の一つは、投資家の銘柄選別の傾向が変わってき 日本株、17年上昇相場の再来か 「懐疑」で育つ強気
バークレイズCEO「英EU離脱、金融市場動揺なし」 金融最前線 金融機関 ヨーロッパ 11月12日 第21回日経フォーラム「世界経営者会議」に出席した英金融大手バークレイズのジェス・ステイリーグループ最高経営責任者(CEO)は日本経済新聞社の取材に対し「英国の欧州連合(EU)離脱に対し金融市場は心構えができており、大きな影響はない」との見方を示した。デリバティブ(金融派生商品)契約などでの波乱もなく規制当局が対応できると指摘した。 ステイリー氏は英国のEU離脱問題について「一番大事なのは不確実 バークレイズCEO「英EU離脱、金融市場動揺なし」
日本株に「トランプ慣れ」の買い 設備投資の波頭見え 10月8日 米中貿易戦争で減速しそうな世界景気をハト派の中央銀行が支えるレンジ相場の潮目が変わるかもしれない。米中閣僚級協議を控えた8日の東京市場では日経平均株価の上げ幅が200円を超えた。トランプ米大統領が繰り出すカードに翻弄されてきた投資家の一部が「トランプ慣れ」し、設備投資サイクルの回復の波頭を見据えている。 「今週はどうにも動けないよ」。日米の株式、債券を主な投資対象とするグローバルヘッジファンドは 日本株に「トランプ慣れ」の買い 設備投資の波頭見え
ユニゾHD買収合戦で見えた日本株の「眠れる価値」 9月25日 買収合戦の渦中にあるホテル・不動産のユニゾホールディングスの株価が高止まりしている。HISと米ファンドの争奪戦前に2000円前後だった株価は足元4000円超と、両陣営のTOB(株式公開買い付け)価格も上回る。背景には保有資産の含み益の再評価がある。「眠れる価値」に着目したマネーの動きはじわりと広がっている。 ユニゾHDの株価は25日、一時4300円をつけた。7月にHISがTOBを表明し、買い取り ユニゾHD買収合戦で見えた日本株の「眠れる価値」
日経平均2万円の攻防 大幅反落で一時540円安 中国・台湾 北米 8月26日 26日の日経平均株価は取引開始直後に一時、前週末比およそ540円安と大きく反落して始まり、心理的な節目の2万円まで約170円に迫った。米中の関税合戦が先鋭化し、市場がリスク回避を急いでいる。景気不安と個別銘柄の割安感が交錯するなか、2万円ラインを維持できるかが目先の相場の流れを左右しそうだ。 「対立が泥沼化しそうだ」。日本株を運用するヘッジファンドの関係者は、先週末の米中の関税引き上げの応酬を踏 日経平均2万円の攻防 大幅反落で一時540円安
弾まぬトランポリン相場、「逆張り」好機のサインか 8月14日 「日本のトランポリンは修理が必要だな」。日本株ヘッジファンドの担当者は14日、こんなジョークを飛ばしていた。トランプ米大統領のツイート一つで上下する世界株式の「トランポリン相場」の中で、日本株は弾みがよくないからだ。もっとも、株価を下支えする米景気に統計上の陰りはみえず、閑散相場は「逆張り」戦略を練る好機かもしれない。 この日の相場は、対中制裁関税「第4弾」の一部先送りが材料だった。日経平均株価 弾まぬトランポリン相場、「逆張り」好機のサインか
新興国発、夏の市場波乱 日本株に新たな重荷 8月13日 新興国発で世界の金融市場に緊張感が高まっている。アルゼンチンでは大統領予備選での予想外の結果を受けて通貨ペソや株価が急落。ブラジルなど周辺国の金融市場にも衝撃が波及した。デモの激化を受けて香港国際空港が全便欠航に追い込まれた香港市場でも売りが優勢だ。世界的にリスク回避姿勢が強まり、13日の日経平均株価は終値で2万0455円と前週末比で229円下げた。日本株相場には米中貿易摩擦に加え、新興国発の動 新興国発、夏の市場波乱 日本株に新たな重荷