「お菓子の王国」多彩に 動物クッキー作る栗田こずえさん 三重 中部 12月12日 三重県桑名市の「kurimaro」は動物クッキーの専門店だ。オーナーの栗田こずえさんは1児のママ。4年前、一心発起して起業した。爬虫(はちゅう)類のイベント、水族館とのコラボ企画でデザインやレシピの幅を広げ、商品数は400近い。「お菓子の動物王国」の夢は膨らむ。 「ナゴヤレプタイルズワールド」は秋恒例の大型イベントだ。今年も世界中の珍しい爬虫類や小動物が10月下旬の2日間、名古屋市の会場に集合し 「お菓子の王国」多彩に 動物クッキー作る栗田こずえさん
1000年の産地、未来に残す 伊勢型紙職人の那須恵子さん 三重 岐阜 中部 10月31日 今風に例えると「工芸女子」か。那須恵子さんは伊勢型紙の手彫り職人だ。27歳で会社を辞め、10年前に三重県鈴鹿市の親方の門をたたいた。江戸小紋や京友禅。日本伝統の染め物文化を担う型紙の産地を未来に残すため、プロモーション活動の先頭に立つ。 伊勢型紙が再登場――。こんな宣伝文句が躍る「2021年版 三重県民手帳」の表紙カバーを手掛けた。県の監修で三重県印刷工業組合(津市)が発行する。18年版に続く2 1000年の産地、未来に残す 伊勢型紙職人の那須恵子さん
老舗「駅弁屋」の味守る 6代目社長、新竹浩子さん 三重 中部 3月18日 三重県松阪市の新竹(あらたけ)商店は知る人ぞ知る駅弁屋だ。昭和の時代に全国初の牛肉弁当を考案した。老舗の味を守る6代目社長の新竹浩子さんもまた、鉄道ファンの間でつとに有名。「ぴーちゃん」のハンドルネームでSNS(交流サイト)を彩る。 京王百貨店(東京・新宿)の「第55回駅弁大会」で今年の幕が開いた。有名どころを集めたこの新春イベントは商売繁盛のバロメーターだ。ヒット商品「モー太郎弁当」は17年前 老舗「駅弁屋」の味守る 6代目社長、新竹浩子さん
「医療的ケア児」地域で生活を 小児科医、岩本彰太郎氏 中部 12月3日 鼻から胃に通したチューブで栄養を取る。たんの吸引や人工呼吸器が欠かせない。10年前に比べ、医療的ケアを必要とする子どもは全国で1万8000人に倍増した。新生児医療の進歩で超未熟児らの命を救えるようになったからだ。 「生まれた病院から自宅に移った子どもと家族の生活を、どう支援するか」。三重大学医学部付属病院(津市)の小児科医、岩本彰太郎さん(52)は地域密着の在宅医療に取り組む。 小児トータルケア 「医療的ケア児」地域で生活を 小児科医、岩本彰太郎氏
次世代農業は「面白い」 浅井農園社長・浅井雄一郎さん 中部 7月29日 三重県をキウイフルーツの産地に――。この夏、キウイ販売の世界最大手「ゼスプリ」(ニュージーランド)との連携事業をスタートさせた。 玉城町の支援の下、耕作放棄地などを集約し約7万3000平方メートルの農地を確保した。初収穫は2023年秋の予定だ。県の期待も高い。「浅井さんなら何か面白いことをやってくれるはず」 創業110年余、津市郊外に本社を置く浅井農園の5代目だ。11年前に1人で始めたトマト栽培 次世代農業は「面白い」 浅井農園社長・浅井雄一郎さん
第二の人生は古里再興 かどや保存会事務局長の広野さん 中部 2月23日 会社を定年退職し、古里の三重県鳥羽市に戻って10年。空き家が連なる商店街再興の先頭に立つ。こんなに忙しいセカンドライフを望んでいたわけではないが、毎日が楽しい。「万事OK」だ。 活動の拠点は鳥羽随一の商家だった「かどや」。鳥羽市に寄贈された後、国の有形文化財登録や修復工事を経て明治期の立派な姿を取り戻した。 ●企業経験生きる どうやって、かどやのイベントに足を運んでもらおうか。かどや保存会のスタッ 第二の人生は古里再興 かどや保存会事務局長の広野さん
サブカルで町に活力 万協製薬社長の松浦信男さん 中部 1月12日 オタクで何が悪い。経営する会社の本社工場内にフィギュアの博物館を開設し、コスプレイベント「おたコス」も仕掛けた。三重県多気町の観光まちづくりを、若者に的を絞ったサブカルチャー路線でけん引する。 ■フィギュア博物館を開設 2014年開設の「万協(ばんきょう)フィギュア博物館」には、3万体以上のフィギュアが並ぶ。自宅の専用倉庫に所蔵していたが、テレビ番組で紹介されて反響を呼んだ。「だったら博物館を作っ サブカルで町に活力 万協製薬社長の松浦信男さん
病越え伊勢路を駆ける 車夫の北原美希さん コラム(地域) 中部 11月10日 伊勢神宮(三重県伊勢市)の内宮近くで生活を始めてから、3度目の秋を迎えた。門前の「おはらい町」を拠点に、観光案内をしながら人力車を引く。 伊勢では紅一点、全国を見回しても珍しい女性車夫は地元の人気者。予約客との待ち合わせ場所に無人の車を引いていると、沿道の店先から声がかかる。「あんたの顔を見れて、よかったわぁ」 お客とは手紙やメールでつながる。「みきさんの人力車に乗せていただくことを目的に、また 病越え伊勢路を駆ける 車夫の北原美希さん
若者褒めちぎってつかむ 南部自動車学校の加藤光一さん コラム(地域) 中部 7月21日 ちまたで話題の教育法「ほめて伸ばす」を、5年前から自動車教習の現場で実践している。 生徒の運転する車が緩やかなカーブを抜けると指導員が「すごい! きれいに通るやん!」。坂道発進をミスなくできれば「ええ感じ!」。 ハンドル操作が難しいS字カーブで脱輪。さすがにこれは……のシーンでも「ちゃんと止められた。感覚はつかんどる」。生徒がほっとする。 ■生徒数V字回復 「ほめる」の上を行く「ほめちぎる教習」は 若者褒めちぎってつかむ 南部自動車学校の加藤光一さん
「ホットスポット巡回」で子供守れ 危険エリア重点化 5月16日 新潟市で起きた小2女児殺害事件は、登下校中の児童を犯罪から守る難しさを改めて示した。見守り活動に取り組む地域は増えているが、限られた人数で校区全域に目を光らせるのは困難だ。そうした中、注目を集めているのが「ホットスポット・パトロール」。事件が起きそうな場所を重点的に見回り、犯罪の抑止につなげる試みが広がりつつある。 「お帰りなさい。気をつけて帰るんだよ」。15日午後3時すぎ、神奈川県藤沢市の「湘 「ホットスポット巡回」で子供守れ 危険エリア重点化