田中将が求める「フレーミング」 効果はいかほど? 進化するマネーボール コラム プロ野球 3月28日 今季、米ヤンキースから楽天に復帰した田中将大はキャンプ中、新たな女房役に「フレーミング技術の向上」を要望したという。「フレーミング」とは、際どいコースをストライクと判定してもらうための捕球技術を指す。日本ではまだなじみの薄い言葉だが、大リーグでは広く認知され、捕手の評価に使われている。では実際、フレーミングの巧拙により、どれほどの差が生まれるのだろう。 日米を問わず、捕球技術の重要性は昔からいわ 田中将が求める「フレーミング」 効果はいかほど?
楽天・早川は2桁勝てる? データでみる新人期待値 進化するマネーボール コラム プロ野球 2月28日 プロ野球のオープン戦が始まる。この時期、ファンの楽しみのひとつが新人の品定めである。「即戦力」の看板を背負って入団してきたルーキーはとりわけ注目される。前評判以上の活躍をする選手がいる一方、プロの洗礼を浴びていきなり壁に当たる選手も多い。今季の「期待の新人」はどの程度当てにできるのか。4球団競合の末、早大から楽天に入団した155㌔左腕、早川隆久を取り上げてみたい。 ドラフト1位で指名されるほどの 楽天・早川は2桁勝てる? データでみる新人期待値
パの野手、セより平均で2歳若い DHが促す新陳代謝 進化するマネーボール コラム プロ野球 1月26日 このオフ、巨人は2度にわたってセ・リーグに指名打者(DH)制を導入することを提案したが、他球団の賛同を得られなかった。日本シリーズで2年続けてパ・リーグのソフトバンクに惨敗した巨人の危機感は強い。セ・パ格差の一因になっているDH制を採用し、リーグの底上げを図ろうという狙いだ。 DH制により各チームの攻撃力が高まれば、それを抑えようと投手力も向上する。攻守のレベル向上につながる可能性は高まるだろう パの野手、セより平均で2歳若い DHが促す新陳代謝
FA選手はリスクが高い? 野手・投手とも成績低下 進化するマネーボール コラム プロ野球 12月30日 今年のプロ野球ストーブリーグはフリーエージェント(FA)権を有する選手の動向が耳目を集めた。まだ決着していない選手もいるが、最も注目された山田哲人(ヤクルト)、大野雄大(中日)はFA宣言をせずに残留を決めた。小川泰弘(ヤクルト)、増田達至(西武)は宣言をしたうえで残留する道を選んだ。 梶谷隆幸は井納翔一とともに、DeNAから巨人への移籍を決めた。今季は109試合に出場し、打率3割2分3厘、19本 FA選手はリスクが高い? 野手・投手とも成績低下
「最強打者」は長打率+出塁率 パ柳田、セは村上 プロ野球 12月9日 野球は「数字のスポーツ」だ。統計を駆使した野球理論が発達した最近はかつて以上に多くの物差しで選手の価値を測れるようになった。2020年シーズン、本当に活躍したのは誰だったのか。まずは野手編(対象は規定打席到達者)。 伝統的に打力の基礎指標とみなされてきた打率には幾つかの欠点がある。飛んだコースや相手の守備力に左右されること、単打から本塁打まですべての安打を等価とみなしてしまうことなどだ。 現代野 「最強打者」は長打率+出塁率 パ柳田、セは村上
ボールでもストライク? 状況で変わるストライクゾーン 進化するマネーボール 11月27日 リプレー検証が定着したプロ野球にあって、いまだに異を唱えることが許されない聖域がある。ストライクとボールのコールだ。ストライクゾーンを明らかに外れていても球審がストライクといえばストライク、真ん中でもボールといえばボールである。納得できないことがしばしばあるのはやむを得ない。審判はときに誤り、ストライクゾーンは状況によっても変わるのだ。 米大リーグでは全球場にレーダーやカメラを駆使したボールの追 ボールでもストライク? 状況で変わるストライクゾーン
名将の条件は「動かざること山のごとし?」 進化するマネーボール 10月30日 プロ野球ペナントレースはソフトバンクが3年ぶりのリーグ優勝を決め、巨人も10月28日現在で2連覇を目前にしている。新型コロナウイルスで大幅に開幕が遅れ、試合数の減少に過密スケジュールと異例のシーズンとなったが、セ・パともに本命は強かった。 巨人の原辰徳監督は監督通算14年目で9度目のリーグ優勝となる。今季は通算勝利数で大先輩の川上哲治氏(1066勝)、長嶋茂雄氏(1034勝)を抜き去った。108 名将の条件は「動かざること山のごとし?」
燃える!リモート野球応援 VR・投げ銭・ロボ観戦も 新型コロナ 8月1日 新型コロナウイルスの影響で観客上限5千人の入場制限が続く中、プロ野球の各球団は球場に足を運ばないファンを対象にした観戦手法を模索している。お気に入りの選手に対価を支払う「投げ銭」や仮想現実(VR)を使った映像の視聴など、満足度を高める工夫は様々。新しい応援スタイルを自宅で楽しむファンも徐々に増えている。 「現地で声援を届ける代わりに、選手が打つ前や投げる前にポイントで応援する」。阪神ファン歴21 燃える!リモート野球応援 VR・投げ銭・ロボ観戦も
鳴くまで待とう新助っ人 見切るのはまだ早い 進化するマネーボール 6月29日 待ちに待ったプロ野球が開幕した。試合日程が過密になる今季は外国人選手の1軍登録枠が4人から5人に増え(ベンチ入り枠は4人)、いつにも増して助っ人の出来がペナントレースを左右しそうだ。 ファンやマスコミは新外国人の当たり外れを巡り、早くも一喜一憂している。中でも目まぐるしいのは阪神のジャスティン・ボーアだろう。米大リーグ通算92本塁打の看板を引っ提げて来日した4番候補は春先の実戦では振るわなかった 鳴くまで待とう新助っ人 見切るのはまだ早い
球団、ヒト・組織を充実 外部から取り込む ネット・IT 3月3日 2月下旬まで沖縄県宜野湾市で行われたDeNAの春季キャンプ。ブルペンで投げ込む投手たちの後ろには、1秒間に1000コマ以上が撮影可能という高性能のハイスピードカメラが設置されていた。タブレット端末を手にした球団スタッフが、1球ごとに投手やコーチと映像を確認。ITを駆使した現場会議がすっかり定着している。 【関連記事】(上)理想の1球引き出す 投球の感覚を「見える化」 同球団は2017年、チーム戦略 球団、ヒト・組織を充実 外部から取り込む