大嘗祭、現代的意義の議論を 時代で姿変えてきた儀式 「令和」新時代 11月15日 天皇の代替わり儀式で即位礼正殿の儀に並ぶ重儀である大嘗祭(だいじょうさい)の中心儀式、大嘗宮の儀が15日に終了した。古来、即位礼は中国皇帝の即位儀式の影響を受け、群臣の前で即位を宣言する政治セレモニーだった。一方、大嘗祭は日本の古神道、神話に由来する宗教儀礼だ。 その費用は国費の宮廷費から支出された。平成の大嘗祭では、国費の支出は憲法の政教分離に反するとの疑義が宗教関係者などから提起された。政府 大嘗祭、現代的意義の議論を 時代で姿変えてきた儀式
大嘗祭、古代回帰が本義 岡田荘司・国学院大名誉教授 「令和」新時代 11月6日 11月14~15日に天皇が行う大嘗祭(だいじょうさい)について、各方面の意見を聞く。今回は岡田荘司・国学院大名誉教授。 ――平成の大嘗祭前に、当時は主流だった民俗学者・折口信夫の「秘儀」説に異論を唱えられました。 天皇が天孫降臨神話のニニギノミコトのように寝具の真床覆衾(まどこおぶすま)にくるまって「天皇霊」を身につけるという説ですね。折口さんは1928年(昭和3年)に「大嘗祭の本義」で真床覆衾 大嘗祭、古代回帰が本義 岡田荘司・国学院大名誉教授