イチローの感覚と格闘 野球グラブ職人・岸本耕作 熱視線 1月27日 スポーツ用具の職人はつらい商売だ。どれほど品質のよいものを作っても、使う選手が気に入らなければ日の目を見ることはない。ミズノテクニクス波賀工場(兵庫県宍粟市)で40年以上、野球グラブの製作に携わってきたグラブマイスター、岸本耕作(60)も辛苦を味わった。 2006年、岸本はミズノの先輩で「名人」とうたわれた坪田信義からイチローのグラブ作りを引き継ぐことになった。イチローの若手時代から担当してきた イチローの感覚と格闘 野球グラブ職人・岸本耕作(上)
仕様通りでは済まない 野球グラブ職人・岸本耕作(下) 熱視線 1月27日 2007年5月、岸本耕作は背水の覚悟で作り直したグラブをイチロー(当時マリナーズ)に手渡した。6つの中から1つを受け取ってもらい、帰国。前半戦終了前にも届けると、こう告げられた。「5月にもらったものをオールスター戦で使ってみます。良かったら後半戦で使います」 イチローが岸本の大切な顧客になったのはそれからだった。前任の坪田信義から担当を引き継ぎ、初めてグラブを届けてから1年。ようやく名手の眼鏡に 仕様通りでは済まない 野球グラブ職人・岸本耕作(下)
松井選手ねぎらう父 高校の恩師「球界に恩返しを」 12月28日 「やり尽くした選手生活だった」。松井秀喜選手の父、昌雄さん(70)は28日、地元石川県能美市で、息子の20年間の名シーンを一つ一つ思い起こすように振り返った。 「目の前のことに努力をして、悔いを語ることはなかった。いつも何事にも前向きに取り組んでいた」。誰よりも息子の野球人生を理解している昌雄さん。終始温かい表情でねぎらった。 「けがに泣かされたことは無念と思っているだろうが、やり尽くしたと思う 松井選手ねぎらう父 高校の恩師「球界に恩返しを」
「やり尽くしたと思う」 松井選手の父がねぎらい 12月28日 松井秀喜選手の父、昌雄さん(70)は28日、「けがに泣かされたことは無念と思っているだろうが、やり尽くした選手生活だったと思う」とねぎらい「たくさんのファンの方に支えられ、私も感謝している」と話した。 2007年からグラブを作ってきたミズノの職人、岸本耕作さん(55)も「現役を続けてほしかった。寂しい」と残念そうに話した。 岸本さんは職人としての最高位「マイスター」の称号を持つ。「捕球時にボール 「やり尽くしたと思う」 松井選手の父がねぎらい