日本経済、コロナ前への回復いつ? 生産性向上が急務 前田 裕之 編集委員 1月24日 2021年の日本経済はどんな姿になるのでしょうか。民間シンクタンクの間では、「経済活動の回復は緩やかにならざるを得ない」(みずほ総合研究所)との慎重な見方が広がっています。 最大の問題は、収束の兆しが見えない新型コロナウイルスの感染状況です。ワクチン普及への期待は高まっているものの、先行きは不透明です。政府はまず、首都圏を対象に2度目となる緊急事態宣言を出し、その後、対象地域を広げてきましたが、 日本経済、コロナ前への回復いつ? 生産性向上が急務
エコノミストが選ぶ 経済図書ベスト10 読書 12月26日 2020年の「エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10」の結果がまとまった。新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大するなかで、経済格差、環境破壊や移民問題などにどう向き合うのか。経済学者が専門知を生かして制度改革や政策の優先順位を論じた著作が上位に並んだ。ポピュリズム(大衆迎合主義)の台頭を警戒するメッセージを打ち出す著作も入選した。 1位に輝いた『絶望を希望に変える経済学』の著者の2人は19年にノー エコノミストが選ぶ 経済図書ベスト10
成長の地力高まらず 古びた規制や慣行が壁に 菅内閣発足 経済 9月3日 感染症の専門家らをメンバーに加えて新たなスタートを切った政府の未来投資会議。7月30日の会合で議長の安倍晋三首相は「世界は大きく変化した。新たな日常に向けて成長戦略の検討を進めていく」と力を込めた。その仕事は次期政権に引き継がれる。 金融緩和と財政出動への依存が大きかったアベノミクス。第3の矢の成長戦略も成果が上がった部分はある。法人実効税率の引き下げは企業の国際競争力を高めた。三菱UFJモルガ 成長の地力高まらず 古びた規制や慣行が壁に
月次推計4~5月が「谷」 流行再燃で二番底懸念も 新型コロナ 経済 8月24日 日本経済は新型コロナウイルス禍による戦後最大の落ち込みからいつ回復するのか。エコノミストらの間では景気が今年5月にいったんは底打ちしたとの見方が多い。 国内総生産(GDP)を月次で公表している日本経済研究センターによると、前月比の伸び率は4月にマイナス6.7%と、さかのぼれる2007年以降の過去最低を記録した。5月はほぼ横ばい。6月はプラス2.7%で過去最高だった。緊急事態宣言が5月下旬に解除さ 月次推計4~5月が「谷」 流行再燃で二番底懸念も
景気、5月底入れの見方も コロナ再燃に不安 経済 7月30日 日本の景気は2018年11月から後退局面に入り、足元は新型コロナウイルス禍の追い打ちで内外需とも総崩れの状態になっている。7月後半にかけて国内の感染者は再び急増し、先行きの不透明感も強い。景気の底入れと浮揚には、感染抑止と経済活動の両立がカギを握る。 景気の転換点となった18年秋はちょうど米国と中国の貿易戦争が激しくなった時期にあたる。国内総生産(GDP)規模でも、日本の貿易相手としても1位と2 景気、5月底入れの見方も コロナ再燃に不安
株価の安定支える「景気の谷」浮揚論 小栗 太 新型コロナ 株式投資 マネー底流潮流 5月25日 新型コロナショックで歴史的な悪化を示す経済統計が相次いでいるが、意外にも日経平均株価が落ち着いた値動きを続けている。緊急事態宣言の解除が広がり、景気の落ち込みが思ったほど激しくならないとの見方が浮上してきたことが背景にある。 ■「リーマン時ほど落ち込まず」 「コロナの影響は深刻だが、経済はリーマン・ショック時ほど落ち込まないのではないか」。第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏はこう指摘す 株価の安定支える「景気の谷」浮揚論
景気後退って、どうやって決まるの? 小栗 太 編集委員 学ぶ 4月3日 新型コロナウイルスの感染拡大でみんなが外出を自粛したり工場の生産が止まったりして、景気が悪くなることへの不安が広がっています。日本では2012年末から景気の回復が続いてきましたが、政府は3月26日、いまの景気の説明で「回復」という言葉を使うのをやめました。景気が悪くなることを「景気後退」と言いますが、どうやって決めているのでしょうか。そして、私たちの暮らしにはどんな影響が及ぶのでしょうか。 日銀 景気後退って、どうやって決まるの?
エコノミストが選ぶ 経済図書ベスト10 読書 12月29日 2019年の「エコノミストが選ぶ 経済図書ベスト10」の結果がまとまった。日本経済や資本主義の足取りを丹念にたどりつつ、現状を分析する秀作が多い。人工知能(AI)、イノベーション、ビッグデータ、巨大IT(情報技術)企業など、世界経済の行方を左右する要因に焦点を当て、問題の所在を明らかにする著作も上位に入った。 ◇ ◇ ◇ 多くの選者から上位票を集め大差で1位に輝いたのは『平成の経済』。「官 エコノミストが選ぶ 経済図書ベスト10
明日の客入り、98%当てる店 勘も経験もいらない Disruption 9月17日 明日は何人が店に来るのか、何がいくつ売れるのか――。デジタル化の進展により得られるデータが爆発的に増え、人工知能(AI)などの技術と組み合わせることで高精度の需要予測が可能になり始めている。未来の注文にあらかじめ備えることで適切な意思決定ができれば、資源や時間の無駄を減らして生産性を高められる。予測技術のディスラプション(創造的破壊)は経済のあり方を変えるのか。 ■仕入れ最適化で売り上げ5倍 明日の客入り、98%当てる店 勘も経験もいらない
景気判断6年ぶり「悪化」 まとめ読み 経済 5月14日 内閣府が13日発表した3月の景気動向指数からみた国内景気の基調判断は6年2カ月ぶりに「悪化」となった。外需の低迷で、生産や輸出が落ち込んだことが背景だ。政府として景気後退を認定したわけではないが、景気動向指数の定義上は後退局面にある可能性が高いことを示す。米中貿易摩擦が一段と激しくなれば、国内景気にはさらに下押し圧力がかかる。政府・与党は経済対策も視野に入れ始めている。 【関連記事一覧】▼なぜ「悪 景気判断6年ぶり「悪化」 まとめ読み