暮らしの支え手 何を思う 時論・創論・複眼 1月28日 新型コロナウイルスの感染拡大で、日常生活を支えるのに不可欠な仕事に従事する「エッセンシャルワーカー」という言葉が一気に広まった。ただ明確な定義はなく、公的支援などに直接結びつくものでもない。当事者やコロナ禍が直撃する業界関係者に、どのような認識で仕事に向き合っているのか聞いた。 ◇ ◇ ◇ ■看護師復職 制度見直しを 日本看護協会会長 福井トシ子氏 看護職はこれまで空気のような当たり前の存在だっ 暮らしの支え手 何を思う
演劇・音楽、自粛要請に公演中止か時短か 関西タイムライン 関西 大阪 1月22日 大阪、兵庫、京都の3府県で新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発令され、文化の現場も対応に追われている。劇団や楽団、ホールなどは終演時間の繰り上げなどで公演継続を模索するが、長引く影響で疲弊した現場では自粛要請に対する冷ややかな見方もある。一方、文化でも進む東京一極集中の弊害を指摘する声もある。 環境厳しく懐寒い 公演中止が相次いだ昨春の緊急事態宣言発令後に比べ、今回は目先の公演につ 演劇・音楽、自粛要請に公演中止か時短か
青年団、海外移住した日本人描く作品 13年ぶり再演 関西タイムライン 関西 兵庫 1月15日 平田オリザが主宰する青年団が2月5~8日にアイホール(兵庫県伊丹市)で「眠れない夜なんてない」を13年ぶりに再演する。マレーシアの日本人向けリゾート施設に移住した日本人の姿を通じ「戦争の記憶」「ひきこもり」といったテーマが浮かび上がる作品だ。 時代は昭和末期。定年後に移住した高齢者、今後の移住を検討している夫婦、そこを訪ねてくる家族や友人たち、日本社会から逃避する場を求める若者。そうした人々の会 青年団、海外移住した日本人描く作品 13年ぶり再演
万博、河瀬直美氏「過去まで変える未来 拓く舞台」 2025年 万博 関西 兵庫 奈良 12月23日 出身地の奈良に拠点を置き、カンヌ国際映画祭など国内外の映画祭で数多くの受賞に輝く映画監督の河瀬直美氏(51)。東京五輪では公式記録映画の監督としてコロナ禍で1年延期という未曽有の事態をフィルムに収める一方、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)にもテーマ事業プロデューサー兼シニアアドバイザーとして深く関わっている。日本で開く世界的な2大行事の意味合いや、コロナ下における文化活動について聞いた。 万博、河瀬直美氏「過去まで変える未来 拓く舞台」
苦難から新たな試み オリジナル・ミュージカルに力作 カバーストーリー 12月11日 表現の特性から密閉、密集、密接を避けられない舞台芸術は、コロナ禍に直撃された。劇場は3月下旬から6月までほぼ閉鎖され、再開後も苦境が続く。ぴあ総研の直近の試算で、今年のステージ市場は前年の2058億円から592億円へと3割弱まで落ち込む。 興行会社、劇場、劇団、制作会社が初めて手を結び、緊急事態舞台芸術ネットワークという組織をつくった。小劇場エイドなどさまざまな活動も生まれ、クラウドファンディン 苦難から新たな試み オリジナル・ミュージカルに力作
豊岡の芸術文化観光専門職大学に認可 演劇学べる県立 兵庫 関西 10月26日 兵庫県は26日、豊岡市で2021年4月の開学を目指す芸術文化観光専門職大学について文部科学省の審議会が設置を認める答申を出したと発表した。定員80人の芸術文化・観光学部のみで、劇作家の平田オリザ氏が学長を務める。演劇 豊岡の芸術文化観光専門職大学に認可 演劇学べる県立
「オリザ人脈」舞台に輝き 豊岡演劇祭、縮小も内容充実 関西タイムライン 兵庫 関西 10月2日 平田オリザがフェスティバルディレクターを務める第1回豊岡演劇祭が9月9~22日、兵庫県豊岡市で開かれた。コロナ禍の影響で「国際演劇祭」から国内劇団のみのプログラムに切り替えるなど規模を縮小し観客動員は約2700人(公募作品を除く)とコロナ前の想定の半分にとどまったが大部分の公演チケットが売り切れ。様々な制約下ながら、質の高い作品が並ぶ充実した演劇祭だった。 公式プログラム11作品の中で屈指の注目 「オリザ人脈」舞台に輝き 豊岡演劇祭、縮小も内容充実
兵庫と東京 将棋棋士 谷川浩司 エッセー 10月1日 神戸で生まれて58年、神戸から住まいを移したことはない。東京からの帰りの新幹線。新大阪を過ぎ六甲トンネルに入ると神戸に帰ってきた、とホッとしたものだ。 山から海が見え、海から山が見える。神戸は住むには最高だと思っている。25年前には震災も経験したが、それによって神戸に対する愛着は一層深まった。 一方、東京も嫌いではない。新幹線が新横浜を発車すると自然に背筋が伸び、これから仕事だという気分になる。 兵庫と東京 将棋棋士 谷川浩司
「地方から文化支える」平田オリザの豊岡演劇祭 文化往来 8月4日 劇作家・演出家の平田オリザがフェスティバルディレクターを務める「豊岡演劇祭2020」が兵庫県豊岡市で9月9~22日に開かれる。今年が初めての本格開催となる。平田は豊岡に移住し、主宰する劇団青年団の拠点も豊岡に移した。「5年以内にアジア最大の国際演劇フェスティバルにする」という目標を掲げて準備を進めてきた。 新型コロナウイルスの影響で海外劇団の招聘(しょうへい)を中止するなど当初計画からは国際色を 「地方から文化支える」平田オリザの豊岡演劇祭
ポストコロナ社会、兵庫が先導を 有識者会議が提言 新型コロナ 兵庫 関西 7月8日 兵庫県立大学の五百旗頭真理事長ら同県ゆかりの12人の有志で立ち上げた有識者会議が8日、「ポストコロナ社会」に向けた提言を発表した。自然災害や感染症などの危機に総合的に対応する体制の整備や分散型社会への転換など5項目を挙げ、兵庫県の経験や資源を生かして社会づくりを先導するよう求めた。 日本には感染症に対処する常設機関がないとし、政府に対して危機管理省など緊急事態に総合的に対応する組織づくりを求めた ポストコロナ社会、兵庫が先導を 有識者会議が提言