あなたの一念 ロボを動かす 脳波だけで作業指示 Disruption 科学&新技術 11月19日 19世紀初頭の英国では、職を奪われてしまうと恐れた労働者が機械を打ち壊す「ラッダイト運動」が起きていた。激しい行動に駆りたてた事情は人それぞれだが、多くは「仕事の効率を上げようにも、機械の生産性にかなうわけがない」との諦めがあったに違いない。それから約200年。ロボットの技術革新は、人と機械が対峙する関係をがらりと変えた。人類は自らの肉体を機械と一体化し、脳と機械を通信回線で結び始めた。体の制約 あなたの一念 ロボを動かす 脳波だけで作業指示
「第3の腕」を手に入れる 念じて動くロボットアーム 科学&新技術 9月28日 女性が両手で箱を持って、何らかの作業をしている。そこへ左からプラスチックボトルが差し出されると、黒いシャツを着たロボットの腕がすっと動き、ボトルをつかんだ──。 京都府にある国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の西尾修一主幹研究員(現大阪大学特任教授)が開発したロボットアームは、利用者の意図を読んで動く。差し出されたボトルを「持ちたい」と念じると、それを脳波から検出し、アームが動く仕組みだ。 脳 「第3の腕」を手に入れる 念じて動くロボットアーム
テレパシー通信めざし研究進む 11月30日 ブレーン・マシン・インターフェース(BMI)技術の人間への応用は2004年、米ブラウン大学で、脊椎損傷で下半身がまひした人の脳に電極を埋め込み、脳波でロボットアームなどを操作することに成功したことに始まる。以来、この技術は脳科学やITの発展を背景に進化を続けている。 人が考え、話そうとしていることをデジタル情報として取り出す技術が社会に与える影響は大きい。パソコンやスマートフォンの操作などに必要 テレパシー通信めざし研究進む
脳が世界を動かす 会話や移動念じるだけで 11月30日 ポスト平成は人間の脳と機械が直結する時代になる。脳とコンピューターをつなぐブレーン・マシン・インターフェース(BMI)技術の進化で、頭に浮かんだ言葉や意思を機械が読み取って伝えたり、自分の身代わりのロボットを念じて動かしたりできるようになる。障害などで身体や会話が不自由な人々には福音で、福祉の風景を一変させそうだが、人の内心や好みといった究極のプライバシーが脅かされる危うさもはらむ。 茨城県つく 脳が世界を動かす 会話や移動念じるだけで
「脳で入力」夢の1分100語 フェイスブック挑む 5月25日 米フェイスブックは4月、頭に思い浮かべるだけで相手に意思を伝えるコンピューター技術の開発を進めていることを明らかにした。もしも技術が実現したら、私たちのコミュニケーションのあり方が根本的に変わるかもしれない。夢のような技術を本当に利用できる日がくるのだろうか。 「もしも脳から直接文字をタイピングできたらどうでしょうか」。4月19日、フェイスブック社で研究開発の責任者を務めるレジーナ・デューガンさ 「脳で入力」夢の1分100語 フェイスブック挑む
「念じて動かす技術」BMI 難病治療に 2月7日 頭から出る脳波などを読み取って機械などを操作するBMI(ブレーン・マシン・インターフェース)という技術が、医療現場で使われ始めた。体が思うように動かせない難病患者の意思疎通を手助けしたり、脳卒中の後遺症で手足が不自由な患者のリハビリに活用したりする。脳活動の情報を生かした全く新しい医療になると期待される。 BMIは考えたり体を動かしたりするときに脳細胞から出る脳波を捉え、その信号を手がかりにパソ 「念じて動かす技術」BMI 難病治療の現場に広がる