パナマ運河に注いだ大志 カバーストーリー 4月26日 カリブ海と太平洋を結ぶパナマ運河は、1914年に開通した世界の海運の要衝である。全長80キロメートルに及ぶこの大運河の建設に、日本人としてただ一人携わった土木技師がいた。青山士(あきら)という。 私がその名を知ったのは7年ほど前だろうか、荒川知水資料館(東京・北)に何気なく立ち寄ったときだった。そこに青山を紹介する資料が展示されていた。 過酷な難事業に挑んだその姿に感銘を受けた。旅行会社を定年退 パナマ運河に注いだ大志