装幀者の後ろ付き 装幀家 菊地信義 エッセー 9月27日 装幀(そうてい)者のドキュメンタリーを制作したい。テレビの特別枠で放映。1時間半程の作品に仕上げる。制作期間は1年。以前、同様の企画を制作会社から持ち掛けられた。 一つ目は、装幀者の旅。ドイツのブックフェアやグーテンベルクの博物館へ。フランスで手漉(てすき)の紙を作り、ポルトガルの大学図書館で中世の書籍を観(み)る、等等。二つ目が、装幀者の仕事。作家や編集者との打合わせ。原稿制作の過程。印刷物の 装幀者の後ろ付き 装幀家 菊地信義
広瀬奈々子監督、装幀家・菊地信義の仕事を撮る 文化往来 12月28日 「夜明け」で今年デビューした広瀬奈々子監督が装幀(そうてい)家・菊地信義を追った新作ドキュメンタリー「つつんで、ひらいて」が公開中だ。五感に訴える本作りに手作業で取り組む菊地の仕事ぶりを通して、紙の本の魅力を伝える。 菊地は40年以上にわたり日本のブックデザインをリードしてきた。手がけた本は俵万智「サラダ記念日」をはじめ、大江健三郎、吉本隆明の著書など1万5千冊以上におよぶ。広瀬は2015年から 広瀬奈々子監督、装幀家・菊地信義の仕事を撮る
アジア新鋭監督の育成結実 東京フィルメックス20年 12月5日 第20回東京フィルメックスは最優秀作品賞に中国映画「気球」を選び、1日閉幕した。アジアの新鋭監督を発見し、育成してきた映画祭の20年の成果が伝わる充実したプログラムだった。 最優秀作品賞にチベット出身の名匠ペマツェテンの「気球」。審査員特別賞に新人グー・シャオガンの「春江水暖」。新旧2人の中国人監督が賞を分けあった。 ■「変化に翻弄」描く 「気球」は一人っ子政策を進める1980年代のチベットを舞台 アジア新鋭監督の育成結実 東京フィルメックス20年
20年目の東京フィルメックス、再び困難越え開催 文化往来 11月12日 アジアの独創的な作品を紹介する映画祭、東京フィルメックスが今年で20年目を迎える。オフィス北野に代わって昨年スポンサーになったばかりの木下グループが今夏に撤退。再び困難に直面したが、新たな協賛企業を集め、例年並みの規模での開催にこぎつけた。23日~12月1日、東京の有楽町朝日ホールなどで開く。 コンペでは海外の映画祭で高い評価を受けた新進作家の新作10本を上映する。中国のペマツェテン「気球」、韓 20年目の東京フィルメックス、再び困難越え開催
アジア映画の新鋭が集結 東京フィルメックスの底力 11月29日 東京フィルメックスは健在だった。スポンサーがオフィス北野から木下グループに代わったが、映画祭の方向性はぶれず、コンペは例年以上に充実。アジア映画の最前線を力強く示した。 「みなさんにはフィルメックスがあって幸運だと思う。すばらしい作品がそろっていた」。24日の授賞式での審査委員長、ウェイン・ワン監督の講評を待つまでもなく、今年のコンペ作品は粒ぞろいだった。 ■移民問題に肉薄 最優秀作品賞はカザフス アジア映画の新鋭が集結 東京フィルメックスの底力